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 タワマンについては、そろそろ持ち家にしようと思って一軒家かタワマンか迷ってたんです。一軒家は住んでたことあるけどタワマンは経験ないので、一回住んでみたわけで。確かに高層階(40階)の眺めはいいし、セキュリティもバッチリ、ホテル並みの至れり尽くせりの設備です。

 ただ、これは僕には合わなかったですね。住んでまず実感したのは、「時間の浪費が多すぎる」。家の玄関を出てエレベーターで下まで降りて、駐車場で車に乗って、マンションの敷地の外まで行くのに10分以上かかるんです。混雑する朝の通勤時間帯には30分くらいかかることもざらでした。こういうのって住んでみないとわかりませんよね。結局、4年住んで普通の戸建てに引っ越しました。

プロ野球選手に一生の保証はない

 これらの買い物で、物の良しあしが学べた気がします。何が本質としての良さなのか、ブランド名や車種、世間の流行しているものを単純に選ぶのではなく、それが自分にとってどういう意味があるものなのかを測る「ものさし」が自分の中にできたのだと思うんです。それを知るためにお金はずいぶんかかりましたけど。

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 もう1つわかったことは、いきなり高額な年俸を手にして金銭的な余裕が生まれると、その先の将来も約束されたと錯覚してしまうことです。

 お金とは麻薬であると改めて思いました。プロ野球選手に一生の保証はありません。ドラ1入団でチヤホヤされても、その後の活躍がなければダメですし、新しい選手は続々入団してくる。ポジション争いもあるかもしれないし、勝てなければレギュラーになれない。身を削るサバイバルをするわけです。そんな不安定な職業だから、一時の高額年俸に惑わされてはならない。引退してからの人生のほうが長いんですから。

里崎智也氏(『YouTube「里崎チャンネル」はなぜ当たったのか 再び1億円プレイヤーになるまでにしたこと全部』より)

今後の目標は「働かずして1億円稼ぐ」

 答えがあったら教えてほしいと思います。働かなくても1億円稼げるんでしょうか?

「そんなこと無茶だ」と言う人は多いでしょう。「何を馬鹿なこと考えてるんだ」とも。でも僕はいたって真剣に考えているんです。なぜなら、プロ野球選手引退から7年で「働いて1億円稼ぐ方法」を見つけたからです。実は、元プロ野球選手の中でも、引退後に1億円プレイヤーに返り咲いた例は稀なんです。

 例えばイチローさんや松井秀喜さんといった大物野球人であれば、CM収入などだけで1億円稼ぐことは可能でしょう。けれども、僕のようなプロ野球での実績がそれほどない人間が、引退してから現役選手のような稼ぎを手にするなんて、恐らく誰も予測できなかったはずです。