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「いやぁぁぁぁぁ!!」楽屋で突然悲鳴を上げてしまったワケ

――ちなみに、大損したときは、短期トレードなども挑戦されていたとか。

杉原 今はやってないですけど、日本航空が上場廃止をした2010年頃は、やってましたね。当時は、株の売買をしたくて、したくてしょうがなかったんですよ。ただ、半年くらいこまめに売買を繰り返しましたけど、やっぱしんどかったです。株価がプラスになって、マイナスになって、すごく動きが激しくてずっとしんどい。

 海外で撮影するときも短期トレードをしていて、昔なので今よりWi-Fiも安定してないし、撮影で森の中に行くと電波が届かないとか。せっかく海外に来ても、グラビアの撮影が大変というより、投資をするのが大変になっちゃって「短期トレードをここまでやる意味あるのかな?」って。私の生活スタイルにも合ってないし。

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©鈴木七絵/文藝春秋

――短期トレードをしている間は、そのことばっかり考えてしまうような感じになるのでしょうか?

杉原 楽屋でも「いやぁぁぁぁぁ!!」とか悲鳴ばっかり上げていました(笑)。周りのスタッフさんもびっくりしていましたし、一緒にいたグラビアの子も「どうしたの⁉ 大丈夫⁉」って心配してくれたり。他のグラビアの子たちがビックリするくらいだったので、これはダメだな…って思ってやめましたね。

――そもそも杉原さんが投資を始められたのは、23歳のときだったと聞いています。きっかけはなんでしたか?

杉原 19歳で広島から上京しましたが、芸能のお仕事だけで生活するのが大変になってきて。なんとかお金を増やさなきゃ…って思ったんです。

――19歳から23歳まで、どんな状況だったのでしょうか?

杉原 家賃払ったらカツカツで、貯金ができなかったですね。まぁ、それでも月15万くらいの給料だったので、頂いていた方なのかもしれないんですけど、東京は家賃が高いし、残るわけでもなく。仕事のオーディションも急に入るからアルバイトもできなくて。上京してきたときに、200万の貯金があったので、それを月3、4万ずつ切り崩していくような生活でしたね。

――グラビアのお仕事を通して、企業の役員や社長の方々とのお付き合いも多かったかと思いますが、その影響もありましたか?

杉原 成功されている方々とお話しすると、ほとんどと言っていいくらい、株を持っていたんですよ。「お金持ちって、投資をするものなんだな…」っていうのは漠然と思っていて。