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 あと、いわゆるハイクラスの方々の食事会に同席することもよくあったんです。でも、難しそうな話題も多くて、ほとんど会話についていけてない…。その場で「そうですね」って笑って、相槌係みたいな感じでいるっていう。帰り際、グラビアの女の子たちと「会話も嚙み合わないし、何言ってるのか全然わからなかったね~」って収めるしかなかったんですけど(笑)。

「水着で笑っているだけでいいんだな…」なんとなく感じたコンプレックス

――話が理解できないことに対して、コンプレックスを抱くような気持ちはありましたか?

杉原 話を振ってくれても、「わからないよね、ごめんね」って枕詞が必ず付くんです。大前提として、「この話、知らないよね」ってところから始まるんだなって。悔しいなって思いながら、まぁ、そうだよね、しょうがないよねって思ったり。

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 いまでこそ資産運用については勉強をしているのでそこまではなくなりましたけど、私は高卒だし、専門に経済を勉強したわけでもないし、なんとなく当時は学歴コンプレックスもあったんです。その上で、水着で笑ってカメラの前に立って…って仕事をしているので、「あぁ…私って、笑ってるだけでいいんだな…」みたいなコンプレックスもありました。

――はじめはどんな株からスタートされましたか? 

杉原 日本の個別株の東京ドームから始めました。株について何も知らなかったので、まずは大好きな野球にしてみたんです。ただ、広島カープが好きで、東京ドームで試合が観られるかと思ったら、私が買った枚数ではタダでは観に行けなかったんですけど(笑)。

 はじめは30万からスタートして、1カ月後に株価を見て、1万くらい上がっていると利益確定して、また新しい株を買って。最初の年の利益は十数万円くらいだったかな。

――初めての投資で、怖いという意識はなかったですか?

杉原 23歳とか、それくらいの年頃って最強なんですよ…! だから、「やれば勝てるし!」としか思ってなくて。あと、私の性格もあるのかな。芸能界を選んで田舎から出てくるくらいなので、あまり石橋を叩いて渡るタイプではないですね。

©鈴木七絵/文藝春秋

――芸能界に入るときも、不安はなかったということですか?

杉原 全然なかった。何か失敗したら田舎に帰って結婚しようかな、くらいで。広島から来たときも「東京! 109行ける! やった!」ぐらいしか思ってなかったですね。全部チャレンジして、打たれて泣いて、またチャレンジするのが大好きなんです! しょっちゅう打たれてますね。