6年ぶりに発売される写真集では今までになかった「お尻」ショットにも力を入れたと笑顔で語る杉原さん。投資にグラビアにと多方面で大活躍ですが、これまでの歩みは順調ではありませんでした。長年仕事に取り組む中で生まれた悩みやプレッシャー、パニック障害で苦しんだ30代…。辛い日々を乗り越えた、今を尋ねました。(全3回のうち2回目/#1#3を読む)

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「あぁ、30過ぎるとこんなにも違うのか…」

――グラビアのお仕事を本格的に始めたのが、25歳くらいだったと伺いました。体型維持のために、何か筋トレのようなことはされていらっしゃったのでしょうか?

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杉原 当時はグラビアの撮影自体が、既に筋トレみたいな感じだったんですよね。グラビアの撮影って、体を前かがみにした状態からウエストをグイっとくねらせたり、日常ではしないポーズをずーっとするから、自然とウエストもシェイプされていくんですよ。撮影を重ねながら、徐々にグラビアの体型になっていった感じで。

©鈴木七絵/文藝春秋

――確かに、ポーズによっては結構な筋トレになりそうな…。

杉原 しかも、お腹がちょっと出ていたとしても、DVDってそのまま使われちゃうから、撮影中はずっとお腹に力を入れてるみたいな。それを6、7時間やるので、撮影だけでも鍛えられる感じですね。

 もちろん家でちょっと腹筋するとか、チョコはクリスマスとお誕生日だけしか食べないとか、8時以降ものを食べないみたいなことはしてましたけど。特にジムに通うようなことは全然やってなくて。

――しかし、グラビアを続けていく中で、いわゆる年齢の壁のようなものは、あったのでしょうか…?

杉原 やっぱり、30歳になったあたりから、そろそろ終わりかなって思ってましたね。

 実際、30を過ぎてから変わりましたもん。体型が、っていうよりも体力が落ちてきて。撮影で海外に行くと、限られた予算と日程の中で、DVD撮って、写真やカレンダーも撮ってみたいなことを、ギュッと短時間で詰め込んでやっていくので、それについていけなくなっちゃって。

「あぁ、30過ぎるとこんなにも違うのか…」って。ほんと、気絶しそうになりながらカメラの前に立ってましたよ。これはあんまり先がないなぁって思いながら…。

 水着を止めたのはDVDの枚数が年齢と同じになるタイミングでした。そこまでは、なんだかんだ体にムチ打って、しぶとくやってました。

求められていた「オトナロリコン」。すごく考えましたけれども…

――長年グラビアを続けていく中で、グラビアの路線変更など考えたことはありましたか?