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家賃3万の“ゴミ屋敷”に引っ越し、富山への移住…農家になったパークマンサー(44)の現在地「今は畑で『アホだな~♪』と踊っています」

パークマンサーさんインタビュー #3

2022/12/31

genre : エンタメ, 芸能

note

パーク 2019年に、富山で開催されたフェスに出る機会があったんです。20年くらいたまにしか帰ってなかったので、正直、高校時代まで過ごした“ド田舎”のイメージのままだったんですよね。

 でもいざ行ってみたら、富山にも東京みたいにいろいろなお店が出ていて。「富山も東京とあまり変わらないし、こんな面白いフェスを開くような人もいるんだ」と初めて知りました。

 そして実際にフェスに出演すると、地元の方々がめっちゃオイラのことを応援してくれたんですよ。そこで、「あれ、富山って良いところじゃん」と感じました。

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地元・富山で農業を始めたきっかけ

――富山のイメージがガラッと変わったんですね。

パーク それまでやっていた家庭菜園もグダグダになっていて、「もっと広いところで本格的にやらないとな」と考え始めていたんですよね。それに親も高齢になってきて心配だったのもあって。それなら、地元の富山で本格的に農業をやってみよう、と。

 そういう思いをツイッターで呟いたら、フェスの主催者のお姉さんが、「私はカフェの店長をやっていて、うちのお店に野菜を卸してくれている人がいる。農業を始めるなら、その人を紹介しましょうか?」と言ってくれたんです。そこで紹介してもらった人が、オイラの農業の師匠です。

――富山で農業を始めたのはいつからですか?

パーク 2020年3月から始めました。最初は畑3反からだったんですけど、地元のおじいちゃん・おばあちゃんたちが手をつけられなくなった場所もオイラたちが管理するようになって。今年は田んぼも含めて12反くらいまで広がりました。

富山で本格的な農業に取り組んでいるパークマンサーさん(パークマンサーさんのInstagramより)

いびつな形に育った野菜を「アーティストシリーズ」と名付けて販売

――今は何を作っているのですか。

パーク ちょっと前までは色々と作っていたんですが、無農薬で化学肥料・除草剤不使用で育てると、どうしても値段が高くなり売れない野菜もあったので、段々と売れるものメインになっていきました。

――売れるものとは。

パーク うちだとお米、スイカ、ニンニクとかですね。ニンニクはスペイン語でアホっていうんです。たまたまにしては出来過ぎです(笑)。あと富山市が特産化を目指しているエゴマも作っています。

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