東出から送られてきた「文字びっしりの原稿」
一方、今年2月に事務所から契約を解除された東出は現在、主に郊外の山小屋で生活している。
12月公開の映画『天上の花』では、詩人・三好達治を演じたが、実生活でも新たに“文筆業”に挑戦。「週刊文春CINEMA!」2022冬号で連載「山暮らし日記」をスタートさせ、〈初めて獣を撃って解体した〉〈朝一番、山で排泄〉と赤裸々に綴っている。
連載担当者が、その“執筆欲”について明かす。
「自由に書いてくださいとお願いしたところ、文字びっしりの原稿がメールで送られてきて驚きました(笑)。1日につき1万字以上、克明に書いてきてくれます。掲載するのは1600字ほどですから、大幅に削らざるを得ない分量でした。今は仕事で山を離れているようですが『1月にまた山に戻ります』と嬉しそうでした」
唐田は一時は引退も考えたが…
そしてしばらく表舞台から離れていた唐田は11月、映画『の方へ、流れる』で3年ぶりに長編映画に復帰。オーディションで主演に選んだ竹馬靖具監督が語る。
「書類選考を経て実際に会ったのは10名程でしたが、唐田さんが一番役柄を広げてくれそうだなと。淡々と話すだけでも奥行きが出る声というか、どこか巫女っぽい雰囲気も感じました。基本的に現場には1人で来ていて、寒い中の長時間の撮影でも辛い顔一つ見せず、NGもほぼ出さなかった」
唐田の演技で脚本を変えたこともあったという。
「彼女の表情だけで十分伝わるな、と思うシーンがあって、セリフを急遽カットして演じてもらいました。共演の遠藤雄弥さんは唐田さんを『美の骨頂』と評していましたが、実際、佇まいと目力が凄かった」
今後もNetflixのドラマ『極悪女王』など複数の作品が公開を控えている。
「一時は引退も考えていたようですが、事務所の手伝いをしながら社長と話し合いを重ねていた。今は『いい演技で周囲に恩返しをしたい』と仕事に意欲を見せています」(事務所関係者)
二度と交わらぬ3人の歩みは「どの方へ、流れる?」。