〈あらすじ〉

 ウェールズの谷あいの小さな村で、ジャン(トニ・コレット)は無気力な夫と2人で単調な日々を送っていた。ある日、ジャンは競走馬を育てることを思いつき、村人たちと10ポンドずつ出し合って、約20人の組合馬主となる。

 そうして手に入れた仔馬を〈ドリームアライアンス(夢の同盟)〉(以下、ドリーム)と名付け、一流の調教師に預けると、ドリームはすぐに才能を発揮。ドリームの快走によりジャンや村人たちの人生が色づくが、あるビッグレースでドリームが大怪我を負ってしまい、試練が彼らを襲う。

〈解説〉

 素人集団が育てた競走馬が奇跡的にレースを勝ち進むという、実話を基にしたヒューマンドラマ。ユーロス・リン監督作。114分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆時流から取り残された小さな村が一頭の馬の活躍で活気づく。疾走する馬の美しさ。やさしい顔立ち。これが実話とは!

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆話は定番でも、情感が柔軟。走る馬とウェールズの風景に眼がほぐれる。四白流星の栗毛駒がテンポイントを想起させた。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★誰かと何かを応援するワクワク感が漫然と過ごす心身を覚醒させる。馬に興味がなくても老いても独居でも楽しめる一本。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆大いなる予定調和を求める向きにはお薦め。馬を介した人情劇で、ウェールズ色が全開。マニックスの楽曲合唱など楽しい。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆馬を経由したウェールズの熱いブリットコム。オジュウチョウサンの中山大障害ラストランに重なる。競馬好きへお薦め。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2020 DREAM HORSE FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

INFORMATION

『ドリーム・ホース』(英)
1月6日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
https://cinerack.jp/dream/