2022年11月末、K-POPガールズグループ・KARAが復活した。活動再開は7年ぶりのこと。今回はデビュー15周年を記念したカムバックだ。

 発表されたミニアルバムのタイトルは『MOVE AGAIN』、リード曲も「WHEN I MOVE」と、そこには活動再開の意味が強く込められている。アルバム全4曲の作詞にメンバー全員が関与し、なかでも「WHEN I MOVE」はジヨンが作曲、ニコルが振り付けを手掛けている。こうしたことからも、今回の活動再開にかなり力が入れられていることがわかる。

カムバック後、初の公演は日本だった

 KARAは、韓国以上に日本で大ブレイクしたグループでもある。それもあってか、復活後にはじめて立ったステージは日本だった。カムバック同日の11月29日、京セラドーム大阪で開催された「2022 MAMA AWARDS」において、KARAは「ミスター」を含むヒットメドレーと新曲を披露した。

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 今月21日にはミニアルバムの日本盤も発表。23日に6時間にわたって放送されたテレビ朝日『ミュージックステーション』特番でも最後から2番目の出演と、その注目度はとても高かった。今後も、大晦日のフジテレビのバラエティ特番『逃走中』や、同じく大晦日のTBS『CDTVライブ!ライブ!年越しスペシャル』まで、複数の番組に立て続けに出演する予定だ。

 7年のブランクを吹き飛ばすKARAの引く手数多の活動は、日本における人気の底堅さを意味している。

K-POPのグローバル化の道筋をつくった「第2世代」

 現在、aespa、IVE、Kep1er、LE SSERAFIM、NMIXXなど「第4世代」に括られるK-POPガールズグループがグローバルに大活躍している。彼女たちの年齢は20歳前後、日本人や中国人など出身も多様で、高身長のメンバーも多い。

 こうした彼女たちの活躍の道筋をつくったのは、間違いなく「第2世代」のKARAと少女時代だ。「2022 MAMA AWARDS」のKARAのステージの際も、舞台袖でKep1erとNMIXXのメンバーたちがとても楽しんでいる姿が印象的だった。

 だが、KARAの復活までの道のりは必ずしも平坦ではなかったはずだ。