1ページ目から読む
3/5ページ目

【3区】箱根駅伝最大の勝負どころは「湘南大橋」だ

西本 前回の箱根駅伝で駒澤大学は3区で首位を青山学院大に明け渡しました。つまり駒澤大学にとって3区はリベンジの場でもあり、勝負どころでもあったわけです。

ポール 前回は地元の強みを活かしノリノリで走る東京国際大の丹所健選手をうまく風除けに使って、力を溜めていた青山学院大の太田蒼生選手が最後に突き放して、トップでタスキ渡しをしました。

西本 3区はフラットな区間と言われていますが、実は18キロ地点の湘南大橋の登りはじめが意外ときつい坂なんです。湘南国際マラソンを走った僕が言うのだから間違いありません。そのため、前半に力を使いすぎると湘南大橋で削られてしまう。前回、駒澤大学の大八木弘明監督はそれを痛感したのでしょう。勝負所を湘南大橋終盤の下りと見切っていた。今回は「湘南大橋までは行くな」という学びに忠実な見事な走りでした。

ADVERTISEMENT

ポール 湘南大橋までは区間順位5位だった篠原倖太朗選手が、平塚中継所では2位にまで区間順位を上げてきましたからね。

3区の勝負どころ「湘南大橋」 ©️EKIDEN NEWS

西本 来年現地観戦をしたいと思うなら、3区の湘南大橋と覚えておきましょう。湘南大橋をの下りを抜けてからの直線でスパート、というのがお約束です。ただし、ひとつ注意点。駅からめっちゃ遠いので、追っかけ観戦派は、大手町のスタートを見たらすぐに向かうこと。そして湘南大橋で観戦をすると箱根のゴールには間に合いません。見終わったら近くのデニーズでゆっくり朝食をとるなどして楽しみましょう。