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「ナイキ一強」「厚底絶対主義」は終わるのか? シューズで見る箱根駅伝2023〈本戦&予選会 出場選手シューズ一覧付き〉

2023/01/05

 駒澤大学が史上5校目の大学駅伝三冠を果たした第99回箱根駅伝。

 ランニングシューズの進化により、近年は駅伝も高速化。今年は4区で東京国際大学のイェゴン・ヴィンセントが、5区で城西大学の山本唯翔が区間新記録を樹立した。

 長年、選手の足元を見続けていた駅伝マニア集団「EKIDEN News」(@EKIDEN_News)の西本武司さんとポールさんは今年のシューズ事情をどう読み解くのか。

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予選会500名以上のシューズも調べてみた!

 5年以上前から、箱根駅伝のたびにシューズ分析をお伝えしてきたのですが、最近どこも同じような企画をやっているなぁと、つまらなく思っていたわけです。そこで誰もやっていないことをやってみよう!と、昨年10月の箱根駅伝予選会で、500名以上の出場選手の全着用シューズを調査しました。

(結果は文春オンライン記事末に掲載)

 調べてみて思ったのは、やはり箱根駅伝の常連校が履くシューズにはシューズメーカーの思惑が感じられるなということ。逆に予選会は古いモデルや、どう考えてもレース向きじゃない「それジョギング用のシューズだろ!」というモデルを履いている選手などがいて、リアルな大学生の傾向が分かります。

第99回箱根駅伝のスタート ©️末永裕樹

 駅伝界に初めて中国のメーカー「リーニン」が登場したのも衝撃的でした。これは1984年のロス五輪の男子体操で、日本のエース具志堅幸司さんとバチバチに火花を散らした、中国の李寧(リーニン)さんが立ち上げた総合スポーツブランドです。最近はいろいろなスポーツブランドが、ケニアのトレーニングクラブをマーケティングに活用しているのですが、リーニンも同様の方法で、ケニア人選手に愛用者を増やしています。そう考えると、今後、本戦でもどこかの大学の留学生選手が履くことがあるかもしれません。

ナイキが減り、増えたのは…

 さて、箱根駅伝に戻りましょう。まず、今大会の各選手の着用シューズ内訳を見てみます。

【第99回箱根駅伝 着用シューズ内訳】

・ナイキ 130人(61.9%)

・アディダス 38人(18.0%)

・アシックス 32人(15.2%)

・プーマ 7人(3.3%)

・ミズノ 1人

・ニューバランス 1人

・アンダーアーマー 1人

 ちなみに前回はこういう結果でした。

【第98回箱根駅伝 着用シューズ内訳】

・ナイキ 154人(73.3%)

・アディダス 28人(13.3%)

・アシックス 24人(11.4%)

・ミズノ 2人

・ニューバランス 1人

・プーマ 1人

 こう見るとナイキが若干議席を減らし、アディダスとアシックス、そしてプーマが躍進したことがわかります。