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《平塚・夫婦絞殺事件》両親の首を絞め、顔が炭になるまで焼いた…猟奇的犯行に及んだ長男(50)が抱いていた「被害妄想」と「ブラジル愛」

《平塚・夫婦絞殺事件》両親の首を絞め、顔が炭になるまで焼いた…猟奇的犯行に及んだ長男(50)が抱いていた「被害妄想」と「ブラジル愛」

genre : ニュース, 社会

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「フェイスブックに書かれていることは嘘ばかりですよ。40億円ほどの資産があるようなことを書いているようですが、そんな莫大な資産があるはずありません。むしろ無職の息子を養わなければいけないので、哲男さん夫婦はつましく暮らしていました。息子から搾取するようなことはあり得ません。どうしたらあんなウソや出鱈目を書けるのか不思議です」

ブラジルの名門サッカークラブ「パルメイラス」の熱心なサポーターだった(本人Facebookより)

 この知人は家族に起こった異変にも気づいていた。

夫妻は長男のことで悩んでいた

「昨年の8月頃に夫婦と会った時、清子さんから嘉朗容疑者に関する悩みを聞いたんです。定職に就かない上に、言葉の暴力がひどい、と。どんな言葉だったのかは話してくれませんでしたが、疲れ切った様子からは相当のことがあるんだろうなと思いました。離れて暮らすことも考えていると言っていましたが、そうする前に事件が起こってしまったんですね……」

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 そしてこう付け加えた。

「報道を見て驚いたのは、もともと白かった家が少し異様な緑色になっていたことですね。お二人は私にも言えない悩みを抱えていたんだと思うと、なんで気づいてあげられなかったんだろうかと悔やまれます」

事件のあった新谷さん宅。もともとは白い家だったという Ⓒ文藝春秋

 嘉朗容疑者はポルトガル語が堪能だった。SNSにはポルトガル語で頻繁に投稿しており、ブラジル人との繋がりもあったようだ。サッカーについても詳しいことがうかがえる。ひいきのチームはサッカー王国ブラジルのクラブ「パルメイラス」だった。若い女性サポーターの写真も数多く投稿されており、クラブのイメージカラーである緑色の服を着た自身の写真を載せることもしばしば。自宅が目立つ緑色に変わったのは、息子である嘉朗容疑者の要望に死亡した両親が応えたのかも知れない。

 神奈川県警は嘉朗容疑者が哲男さんも殺害したとみて、捜査を進めている。

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