理由2:サブスクサービスの盛り上がり
2つ目のカギは、サブスク型ファンクラブサービスの盛り上がりです。“サブスク”はいうまでもなくサブスクリプション。音楽や映像作品をはじめマンガ、車に花……今やありとあらゆる商品やサービスを飲み込んでいる定額課金制のビジネスモデルです。
ファンクラブサービスは、アーティストやクリエイターとその支援者=ファンを繋ぐ会員制交流サイトのこと。プロアマ問わずアーティストやクリエイターは自分の作品を会員制サイト上に公開、その支援者(ファン)たちは毎月数百円〜数千円の一定金額を“サブスク課金”することで自分の好きなクリエイターの作品を楽しむことができる、というサービスです。
アーティスト個人、クリエイター個人やその作品への熱烈な“好き”“支えたい”という気持ちを、お金に換えてしまうという仕組みです。
これはここ最近、SNS界隈で台頭してきている“ファンマーケティング”というビジネス手法。ファンの熱狂度=課金にレベルを設けて、その熱狂度に応じたリターンを渡す、という仕組みです。一部の熱狂度の高いファンが売り上げの大部分を支えるため、ファンの母数が少なくても成立するビジネスなんです。
『YouTube』のスーパーチャットをはじめ『17LIVE』『SHOWROOM』『ツイキャス』等のライブ配信サービスで盛んに行われている直接配信者にチップ(お金)を贈る仕組み――“投げ銭”機能がその最たるものです。
たった数時間のライブ配信中に1億円(!)もの投げ銭を受け取る配信者も出現して話題になりました。オンラインサロンやクラウドファンディングも一種のファンマーケティングです。
このサブスク型ファンクラブサービスの登場によって、Pornhuberという仕事が成立するようになったんです。自分たちのファンになってもらって毎月課金してもらい、そのリターンとしてプラットフォーム上で公開している自分たちのアダルト動画を楽しんでもらう、という仕組みです。