文春オンライン

2023/01/22

genre : ライフ, 社会

――今日は道具も持ってきていただきましたが。

三峯 昔はカブラペンをメインにしていたんですけど、いまはGペンを使っていて顔を描くときだけカブラペン。効果線用に製図ペンのピグマの0.1と0.2、髪の毛の艶には筆ペンといった具合ですね。

イラスト投稿を始めたきっかけ

――イラストを投稿するようになるまでの経緯を教えてほしいのですが。

三峯 もともと、懸賞マニアだったんですよ。1983年かな。16歳あたりで懸賞に応募しまくるようになって。きっかけになったのは「モーニング」のアンケート。アンケートに答えて出してみたら、プレゼントが当たったんですよ。そこからハマって、懸賞品で自分の欲しいものがあったら応募するようになったんですね。

 当たったもので珍しいものだと、20歳くらいの頃にもらった競艇の無料体験。10人ぐらいが競艇場に招待されて、中華料理をごちそうしてもらって、その日のレースを予想するんですよ。企画の内容も内容だから、若い人は俺くらいでしたね。あと、「週刊プレイボーイ」でモテる男になるためのプレゼント企画みたいなのがあって、なんとなく応募したら当たりました。当たったのは東京湾クルーズ・ディナーだったけど、俺は彼女がいないから行けなくて。ちょうど兄貴に彼女がいたので「行きなよ」ってプレゼントした覚えがあります。

©文藝春秋

――懸賞マニアから投稿マニアに移行されていったと。

三峯 17歳の時に「ザテレビジョン」の番組表を眺めていたら『ミステリー・ゾーン』(原題:トワイライト・ゾーン)が放送されるのを知って。1984年あたりは『ミステリー・ゾーン』なんて簡単に見られなかったから、その嬉しさを書いて送ったら掲載されて。自分の文章が載ることに対して、プレゼント当選では味わえない喜びを感じたんですよ。

「モーニング」でもアンケートにプラスして大喜利的な文章も募集していたりしていたんでね。それとか「ぴあ」の『はみだしYOUとPIA』なんかにも投稿して、18歳から懸賞の応募はやめて投稿一本に絞るんですね。

――三峯徹はペンネームですが、その頃に使い出したのですか?

三峯 本名で投稿していたけど、やるならペンネームでやっていこうって。変なものよりも、人の名前のようなペンネームがいいなと考えて。最初は「宇宙漂流」と書いて「そらひょうりゅう」と読ませるペンネームを思いついたけど、「ちょっとこれは自分に合わねぇな」って。その頃にバイトしていたところの社名が三峯で、名字にいいなと。徹は、高校の同級生から取って三峯と合わせてみたらしっくりきたので「これでいこう」って。

美少女コミック誌との出会いは…

――いまのところ、後の主戦場となる美少女コミック誌との接点みたいなものが出てきませんが。

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