文春オンライン

2023/01/22

genre : ライフ, 社会

 トップ画面のイラストは、俺のイラストを模写したものを使っていましたけど。コンテンツに「三峯徹目撃情報」ってのがあって、それまでの俺の投稿の記録が載っていました。さすがに全部をカバーしてはいなかったけど、けっこうマメに調べられていましたよ。当たり前だけど、そのへんは俺のほうが詳しいから(笑)。

 あと、「コミック阿吽」のコメントには俺の都市伝説があることも書いてあって。「三峯が載っている雑誌はつぶれない」「あらゆる雑誌に載っていることから三峯は複数存在する」とか。

 ホームページも都市伝説も36歳のときのことですけど、そのあたりから風向きが変わったのを感じましたね。都市伝説なんて「自分の知らないところでそんな話があるの?」みたいな。うれしいところもあったけど、恐れ多くてビックリすることのほうが多かったですね。

「男子中学生のような純粋さ」と絶賛

――2009年には、画業20周年を祝したトークイベントが新宿ネイキッドロフトで開かれていますけども。

三峯 そこでゲストの峰なゆかさんが、俺のイラストについて「男子中学生が自分でズリネタの絵を描いたような純粋さがいいんですよね」と言ってくれて。すごくうれしかったですね。だって、ずーっと描いていて「ヘタ」しか言われなかったのでね。20年も続けて、ようやくそんなふうに言ってもらえて描き続けてよかったんだなって。

©文藝春秋

 ここ2、3年になって、自分のイラストをオカズにしてくれたという人も出てきたんですよ。それも言われたことなんてなくて、しまいには自分でオカズにしたくらいですもん。若い頃に1回だけやったことがあるんですよ、なんにもオカズがなかったときに。でも、ピンとこなかった(笑)。

タモリさんと会うよりコミケを優先

――追い風が吹いてきたといっても『タモリ倶楽部』へ出演するとまでは、夢にも思わないですよね。

三峯 驚いたし、嬉しかったけど、それ以上にハラハラしたというか心中穏やかじゃなかったですね。三峯徹の名で投稿していることは、仕事場の人や家族には内緒にしていたので。ま、番組への出演にあたっては顔はモザイク代わりに自画像を貼り込む形で処理してもらって、声までも変えてもらって。おかげで、バレることはなかったですけども。

 俺の家で撮影をしたんですけど、それが終わって番組のスタッフから「スタジオで番組見学をしてタモリさんと会いますか」と誘われたけど断っちゃって。ちょうど番組見学の日にコミケがあって、サークル参加したんです。おかげで、あちらの現場では「三峯は、タモリさんよりコミケを取った」とか盛り上がったらしいですけど(笑)。

(写真撮影=杉山秀樹/文藝春秋)

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