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“味あり”美少女イラストを描いていたら『タモリ倶楽部』に出演…タモリに会うよりもコミケを選んだ伝説のハガキ職人(55)の言い分

“味あり”美少女イラストを描いていたら『タモリ倶楽部』に出演…タモリに会うよりもコミケを選んだ伝説のハガキ職人(55)の言い分

伝説のハガキ職人・三峯徹さん #2

2023/01/22

genre : ライフ, 社会

note

 もともとは「空耳アワー」の投稿者さんのお宅にお邪魔する企画だったらしいんですけど、それが変わって俺に白羽の矢が立って「今度『タモリ倶楽部』で取材したいのですが」と電話が来たんです。

 うちの近所の喫茶店でスタッフさんに取材されて、この取材みたいに経歴を聞かれて。勤め先や親にバレるのだけはマズイから、顔と声は変えてくださいとお願いしたんです。それから1ヶ月後に、うちへ撮影にきてもらって。朝から晩まで丸一日かかりましたね。コメントなんかも、本番とリハみたいな感じで2回ずつやりますしね。

©文藝春秋

「タモさん、あんま乗り気じゃねぇな」

――オンエアをご覧になって感無量に?

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三峯 ただただ恥ずかしかったですよ。放送されているのを見ながら、あまりに恥ずかしくて「アーッ」と声を出しながらゴロゴロとのたうち回ってましたもん。

 またタモリさんが、俺のイラストとかやってることに興味がなさそうで(笑)。あとからネットで番組の感想を見てみたら「タモさん、あんま乗り気じゃねぇな」とか「まったく興味なさそう」とか書かれてましたね。

――オンエア直前になって、やっぱり家族にテレビに出たことを知らせようなどとは。

三峯 言わない、言わない。言いたくないですもの。見られたら部屋の汚さがバレちゃうし。まぁ、友達には言いましたけどね。

 ちょっと面白かったのが、『タモリ倶楽部』って関東で放送されてから地方でオンエアされていくんですよ。関東で見た人たちのコメントがネットで出たあとに、だんだんと地方の人のコメントが増えていくのがなんか面白くて。最初は「見たい、見たい」で、放送されると「あぁ、やっと見られた」みたいに書いてくれてありがたかったですね。

©文藝春秋

人気絶頂のあと、生死をさまよい…

――『タモリ倶楽部』出演で絶頂期を迎えますが、それから少しして体調を崩されたそうですね。

三峯 2015年、48歳で脳梗塞になったんですよ。あの日は、正月の2日目なのに働いていて。で、倒れる数時間前から「あれ? 今日はなんかめまいを起こすな」と感じてはいたんです。普段はそんなことなかったから、よけいに「変だな」って。

 早く仕事が終わったので家に帰って寝たけど、翌朝に起きようとしても起きられない。まさに腰砕けという状態で。上司から「仕事の時間だよ」と電話が来たので、そこで救急車を呼んでもらって病院に搬送されたけど正月で専門の先生がいなくて。それで突発性めまいと診断されちゃって、あとでMRIを撮ったら脳に詰まっていた跡の影が出てました。だけど、救急で運ばれたときに溶解薬を点滴したと医者が話していたので、とりあえず脳梗塞として対処してくれていたみたいですけど。