アメリカ東部・マサチューセッツ州で、元日の朝から行方不明になっている39歳の女性の夫が、警察の捜査をかく乱させたとして逮捕された。

行方がわからなくなっているのは、アナ・ワルシュさん(39)。アナさんは、2歳から6歳の3人の子どもの母親だ。

 

行方不明になってから3日後の1月4日(水)、アナさんの職場からアナさんの行方について警察に通報があったことから、事件が発覚した。

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当初、警察の調べに対し、夫のブライアン・ワルシュ容疑者(47)は、アナさんは元日の朝6時に職場があるワシントンD.C.に向かうため、配車サービスを利用して飛行場に向かい、それを最後にアナさんには会っていないと証言していた。

しかし捜査で、アナさんが配車サービスを利用した形跡はなく、飛行機にも乗っていないことが判明した。

 

また、ブライアン容疑者は、その翌日は息子とアイスクリームを買いに行ったほかには家を出ていないと証言していたが、実際にはホームセンターで450ドル相当の清掃用具などを購入していたことがわかっている。

ブライアン容疑者は、嘘の証言で警察の捜査をかく乱させたとして、1月8日(日)に逮捕された。法律専門家は「より軽い罪状で拘束してから、妻に何が起きたのかを尋問するよくある手段」と話す。

 

自宅から連行される際、ブライアン容疑者は笑顔を見せていた。

 

9日(月)、裁判所に出廷したブライアン容疑者を前に、検察はさらなる事実を明らかにした。検察官は「現場検証で地下室に血痕を発見し、血のついたナイフも見つかっている」と語った。

ブライアン容疑者は、インターネットで「115ポンド(約52kg)の女性の遺体の捨て方」を検索していたとされており、警察はアナさんが殺害された可能性が高いとみて捜査している。

 

警察はブライアン容疑者の車を押収し、自宅のプールを捜索するなどしている。

 

また、ブライアン容疑者がアナさんが行方不明になった日に行ったと証言している容疑者の母親の自宅近くにあるゴミ処理施設の捜索を行なったところ、10日(火)、血痕と見られるシミがついた布と弓ノコ発見され、アナさんとの関連を調べている。

ブライアン容疑者はこの事件とは別に、2016年にアンディー・ウォーホルの偽の絵画を本物と偽って販売し、罪を認めたことから、量刑を言い渡されるまでの仮釈放中だったという。

(FCIニューヨーク「FCI News Catch!」)