松本潤が徳川家康を演じるNHKの大河ドラマ『どうする家康』が今月8日にスタートし、きょう第3回が放送される。
先週の第2回では、回想シーンとして、まだ竹千代という名前だった幼い家康が、駿府の今川氏のもとへ人質に送られようとしていたところを尾張の織田方にさらわれ、若き信長(岡田准一)から手荒い待遇を受けるさまが描かれた。家康はこの経験がトラウマとなり、今川勢に付き従った桶狭間の合戦で国主の今川義元(野村萬斎)が信長に討たれたと知るや、すっかり恐れおののいてしまう。
一生頭の上がらない「ジャニーズの先輩」
信長役の岡田准一は、主演の松本潤(現在39歳)の3歳上で、所属するジャニーズ事務所では1年早く入所した先輩である。岡田はジャニーズ入りした1995年にV6の結成に参加、松本は嵐の結成前のジャニーズJr.時代にその直属の後輩としてバックダンサーを務めただけに、《岡田くんは尊敬する先輩であると同時に、ある意味、家康と信長の関係性のような、まさに一生頭が上がらない存在です》と、ドラマのスタートを前に語っていた(『TVガイド』2023年1月13日号)。
大河ドラマでも岡田は松本に先んじて『軍師官兵衛』(2014年)で主演を務めた経験を持ち、松本によれば《現場で何が起こっていて、どうすれば面白くなるか、役以外のことも考えて動いてくださって。役柄同様、翻弄されながらも引っ張っていただいています》という(『TVガイド』前掲号)。
岡田と松本は、いまから18年前、2005年公開の映画『東京タワー』でも共演し、それぞれ年上の人妻と恋に落ちる青年を演じている。後年、嵐の番組にゲスト出演した岡田は、各メンバーにいまだから話せることを告白するなかで、このとき初めて嵐を離れて映画に出演した松本が、映画を見終わるや、色々教えてくださいとギラギラした感じで話しかけてきたため、受け止められないと思った――という話を披露した(『嵐にしやがれ』2013年4月20日放送分)。松本の勉強熱心さがうかがえるエピソードである。