1ページ目から読む
2/3ページ目

両親の不仲で、結婚や家庭に憧れがあった

――hitomi さんは2度目の結婚の際に長女を出産し、3年で離婚。シングルマザーを経て38歳のときに3回目の結婚と妊娠(長男を出産)を発表しました。変化の度に、ご自身の言葉で率直に語られてきた印象があります。

hitomi いや、結構隠してますよ(笑)。ただ、離婚・再婚やシングルマザー、ステップファミリー(子どもと一緒に結婚や同居をしてできた新しい家族・家庭)といったことに悩まれている方に向けて、「自分の場合はこうですよ」とお伝えできることがあるのなら、という気持ちです。

 私自身は両親が不仲だったこともあり、結婚や家庭というものに人一倍憧れがありました。20代のときはその理想と現実の間を埋められずモヤモヤしていましたし、2度目の結婚のときには震災もあり、生活のすれ違いに大きな不安を感じたりして、その都度、悩みながら決断していったという感じです。これまでの歩みは、人から見たら失敗だらけかもしれないですが、自分自身ではひとつひとつ、納得した上で積み重ねてきたことなんです。

ADVERTISEMENT

早産の可能性もあったという3人目(次男)の出産直後。hitomiさんは当時40歳

ステップファミリーの一員になってわかったこと

――現在はステップファミリーとして家庭を築いています。連れ子である娘さんとパートナーとの関係で気をつけていることはありますか。

hitomi 自分自身がステップファミリーの一員になってはじめてわかったことがたくさんあります。最近思ったのは、役割の決め方ですね。夫が「娘のよき理解者でありたい」と率先して前に出ていってしまうと当然、彼女を叱るような場面も出てきます。そのとき、内容によってはやっぱりずっと一緒に過ごしてきた私からの指摘のほうが娘もスッと受け入れやすいことがあって。

妊娠中のhitomiさん

――過ごした時間の積み重ねや思春期という年代、父親と母親の違いなどもありそうです。

hitomi なので、今は夫は「ポジティブ担当」。あくまで今の段階での話ですが、繊細な話はなるべく私が聞いて、彼は褒めるとか、買い物に行くとか、陽気に過ごせるパートを担当してもらうことにしました(笑)。

 とはいえ当然、注意するときはしないといけないし、今って、言い方は正しくないかもしれないですけど、ちょっと過剰に反応する時代だと思うんですよ。