2022年6月8日、元タレントの坂口杏里氏(31)が結婚したことで話題に。その相手は、女性としての性を割り当てられて生まれ、現在は男性として生きるFtMの進一(31)。

 SNS界隈を中心に注目を集める夫妻に、昨年8月の離婚騒動の収束、杏里氏に発覚した後天性のてんかん、結婚したいまだからこそ噛み締めているという杏里氏の亡き母・坂口良子氏が放った最後の言葉などについて、話を聞いた。

坂口杏里さんと夫の進一さん

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あまりにも激しい喧嘩で110番通報

ーー8月14日に大阪駅で離婚騒動の原因となる喧嘩が勃発したわけですが、その状態で夫婦揃って東京に戻ることはできたのですか?

進一 なんとか新幹線に乗って。

坂口杏里(以下、杏里) 無言のまま。

進一 新幹線でも殴られながら。

杏里 「(進一に)口きけよ!」みたいな。

進一 戻ったけど、結局その日は店に出るのは無理でしたね。その日とその翌日に110番を呼ぶ騒動になって。そこで警察官の方に「いま話し合いをしてもお互いに頭に血がのぼっているから、一回離れましょう」「奥さまは家に戻ってもらって、あなたは別のところに行きましょう」と言われたんですよ。

ーー近所の方が警察に通報したのですか。

進一 僕が呼びました。とにかく杏里が暴れて「これ、ふたりじゃ解決しねぇな」って。

杏里 ガッシャンガッシャンでした。

進一 暴れるのを抑えたら、僕が暴力を振るったみたいになる危険性もあるじゃないですか。それを避けたいのもあって第三者を呼んだんですよね。

 で、一旦離れたんですけど、最初は杏里も僕も冷静になれずに離婚一択みたいな雰囲気だったのが、やっぱり日が経つにつれてお互いを思うようになるというか。まぁ、それも改めて対面するまではわからなかったですけど。

 

離婚届を書きながら、涙が出てきた

ーー8月22日に復縁されるんですよね。

進一 そうです。その日に家族会議をして、そうなったんです。

杏里 私は家に戻らずに友達の家にいて、離婚届を書いていて。その場に離婚経験者の友達がいて、「離婚届を書くときと出すときって、俺ほんと泣いたよ。だから、マジで後悔しないでね」と言われて。「家族会議、一緒に行こうか」と言われた瞬間、すごい涙が出てきたんです。

ーー離婚したくないと思った。

杏里 そうです。

ーー進一さんのほうは。