2022年6月8日、元タレントの坂口杏里氏(31)が結婚したことで話題に。その相手は、女性としての性を割り当てられて生まれ、現在は男性として生きるFtMの進一氏(31)。

 SNS界隈を中心に注目を集める夫妻に、昨年8月の離婚騒動の顛末、杏里氏に発覚した後天性のてんかん、結婚したいまだからこそ噛み締めているという杏里氏の亡き母・坂口良子氏が放った最後の言葉などについて、話を聞いた。

坂口杏里さんと夫の進一さん

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最初は全く意識していなかった

ーー2022年6月3日に前回進一さんを取材した際のインタビュー記事が公開されましたが、その5日後の6月8日に、進一さんと坂口杏里さんが入籍されて驚きました。

進一 杏里とはじめて会ったのが、4月の28日とか29日。取材直後に知り合ったんですよ。

坂口杏里(以下、杏里) 私が友達と一緒に、彼の店に行ったんです。

進一 その友達が僕とつながってる子で、その子が連れてきたのが杏里。お客さんとしてご来店したのが、まっさらな最初の出会い。「坂口杏里だよ」って紹介されたけど、「ああ、なんか聞いたことある」みたいな。

杏里 私のほうは進一を普通のバーテンダーとして見ていて、まったく意識もせず。私は人見知りなんで、ぜんぜんしゃべらなかったんです。

進一 ただ、連れてきた子が杏里に「この人、実は元女性なんだよ」と教えた瞬間、それまで黙ってた杏里が「エッ?」って身を乗り出して。「ウソでしょ? マジで?」って反応されて「うん、そうだよ」みたいな。そこに偏見みたいのもなくて。

杏里 とにかく驚きでしたね。お友達にゲイの方やニューハーフの方はいるけど、FtMの人に会うのははじめてだったんで。

出会ってすぐに、4日連続お泊まり

 ーー杏里さんは、その日からお店に通われるようになったわけですか。

杏里 そうです。しょっぱなから話しやすかったし、同い年なのもあって親近感があったし。「うちら、ウケんね。イェ~イ」って。同級生みたいな感じ。

 

 それと、いま彼と一緒に住んでる家と、その頃に私が住んでた家がすごく近くて。彼は自分の家にお客さんを呼んだりしていて、「じゃあ、私も」ってノリで家に行って、ノリで泊まって。べつに変なアレはなくて、私は家に行ってすぐに爆睡しちゃったんですけど。で、そこから結構泊まりに行ってましたね。

進一 出会って2日目か3日目で、うちに泊まりに来てました。ただ、その後も3日連続とか、4日連続で泊まるからシンプルに「なんで家が近くにあるのに帰らないの?」って不思議に思って聞いたら、PTSDを抱えていて。

杏里 以前、事件に巻き込まれたときにPTSDになってしまって。