長らくカーイベントの花形とされてきたイベントコンパニオンたち。華やかな衣装が会場の視線を集めてきたが、近年ではF1のグリッドガール廃止をはじめ、イベントにおける女性の立ち位置には変化が生じている。
実際のところ、イベントコンパニオンとして出演する女性たちは、どのような思いから「見られる仕事」を続けているのだろう。今回は東京オートサロン2023に出展する「豊田自動織機」ブースの「大槻ひかり」さんにインタビュー。
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「バイク好き」を仕事に活かす
東京オートサロンに出演するのは今回が初めてなのですが、普段から車やバイクのイベントに呼ばれることは多いんですよ。私自身がバイク好きなこともあって、乗り物関係の仕事に縁があるんですよね。
そもそもバイクに興味を持ちはじめたのは、草レースをやっている友人がきっかけで。観戦しているうちに、自分も乗ってみたいと思うようになったんですよね。あとは、父親もバイクに乗っていたので、小さい頃からバイクが身近にあったというのもありますね。
今はバイクの免許を取得中で、いずれはカワサキのWとか、ヤマハのドラッグスターとかに乗りたいなと思っています。
モデルの仕事をするようになったのは、7年くらい前に、街でスカウトされたのが最初でした。昔から、誰かに喜んでもらえる仕事がしたいと思っていたので、自分に合っているかもしれないと思って。
実はこれまで二度ほどモデル業を中断していて、その期間に「自分にはどんな形が向いているんだろう」と色々な仕事を経験したこともありました。化粧品販売とか、フルーツサンド屋さんの店長とか、接客の仕事が多かったですね。
それぞれやり甲斐はありましたが、モデルの仕事の魅力に気づかされることも多くて。一番は、まわりの反応に直接触れられるところですね。何かの商品を売ったりするわけではないので、お金を介さず、純粋なリアクションをもらえると言いますか。
不安定な仕事ではありますが、イベントの仕事のほかにも、撮影会の仕事が定期的にあって、現状はこれだけで生活はできています。以前はバイク用品店でのアルバイトを掛け持ちしていたのですが、モデルの仕事が月に20本くらい入るようになって、手が回らなくなってしまって。好きな分野のバイトだったので、そっちも楽しかったんですけどね。
今は26歳になって、やっぱり将来については色々と考えることがあります。尊敬している先輩が33歳で、モデルとして輝いているのを見ていると、自分もできる限り長く続けられたらいいなと思いつつ……それでも「いつまでできるか」という不安はありますし、別の道も考えておきたいなと。
ビジネスのスキルとしては、アドビのイラストレーターを扱えるので、母がやっている会社で広告やチラシを作ったり、イベントや集客まわりの施策に関わったりという方向も考えていますね。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。