「『ここまで育ててもらった恩返しをするのは当然』だとか、『まだまだジャニーさんに与えてもらった多くのうちのひとつも返せていない』、そんな言い方です。滝沢さん本人は、特に“出役”に未練はなくなっていたようで、恩返しになるのであれば裏方で構わないようでした」(前出・テレビ局プロデューサー)
だが2019年7月、第二の父であるジャニー氏が亡くなった。
「あのときも滝沢さんは淡々と受け止めていました。病に倒れてから亡くなるまでの時間を、『心の準備をする時間をジャニーさんからもらえた』と言っていました」(同前)
ジャニー氏の関係者が集まった家族葬の会場。終了後に霊柩車の助手席で、遺影を持って座っていたのはほかでもない滝沢だったという。故人の意志そして遺志を継いだ後継者として、役割をしっかりと果たしていたのだ。
家族に贈った都内豪邸「現在は宗教の集会所に…」
家族の暮らしをラクにしたいという強い想いでアイドル帝国ジャニーズ事務所に飛び込んだ少年は、大成してスターとなった。そしていまから約17年前、都内の高級住宅街に5階建ての一見マンションのような立派な建物が竣工した。土地・建物の大半部分の持ち主は滝沢秀明、ほんの一部分を母方の親族らが共有している。
「まだ20代前半のタッキーが、2億円近いローンを組んで“実家”にプレゼントしたものです。いまは姉家族や親族が住んでいるようです。10年以上前に設立した滝沢の個人事務所も所在はここになっていますが、日頃の本人の生活は別の高級マンションが基本。それでもしょっちゅう車を飛ばして実家に顔を出していますよ」(前出・芸能デスク)
特に週末は、この建物には多くの人が集まるのだという。
「家族が使っていない数フロアを、以前は一般マンションとして貸し出していた時期もあったんです。でもここ数年は、滝沢さんや家族が信仰する宗教の集会に使われているようです。夕方になると人の出入りがたくさんあると近所の住民のあいだでも噂になっていました。
代々熱心な信仰心があり、滝沢さん本人も大規模な幹部会に出席していたことがあるくらいですから――」(同前)
育ての親・ジャニー氏とジャニーズ事務所への恩返しを終えたいま、さらに支えとなった信仰への恩返し中なのかもしれない。「冒険家」滝沢秀明の今後の動向も、注目が欠かせない。