1ページ目から読む
4/4ページ目
「朝まで生テレビ!」の対応に覚えた違和感
とくにおかしいと思うのは「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)の対応である。あれだけ重宝していた三浦氏を最新回は出さないという判断をした。タブーは無かったはずじゃないの? 朝生はかつてオウム真理教が注目されたときは麻原彰晃を出していた。なら今回も三浦氏本人を出して語らせ、周囲で侃侃諤諤の「議論」を見せればよかったのでは。刺激的でエンタメ風味もありつつ、見ごたえある瞬間がチラッとあったのが朝生の以前の醍醐味だった。今こそ「どーするどーなる三浦瑠麗」をやればよいではないか。いつから高尚な番組になってしまったのか。
三浦氏は今回の件以降はほぼ発信していないが、四国新聞には連載がちゃんと載っていた(1月28日)。連載名は「三浦瑠麗の明日を読む」。今回は『セカンド・アサシネーション 社会の暗部を見た半年』。
冒頭は「安倍晋三元首相が暗殺されてから半年余りがたちました」で始まり、後半では、
《性暴力を受けた人を責めることで、等しい苦しみを与えることをセカンド・レイプと言います。私は、亡くなった安倍さんの抗弁不可能性を利用して浴びせられた言葉の数々は、セカンド・アサシネーション (第2の暗殺)に等しい行為だと思っています。》
と書いている。旧統一教会問題で安倍氏のことを報道したり言及したりするのはやめたほうがいいという主張にも読めた。検証や論評も「第2の暗殺」にまとめてしまうのは危なっかしくて強引な気がしたが、そんな三浦瑠麗氏の所作にはどこか懐かしさも感じたのである。