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その4:ホワイトカラーが特徴、小さいピースが好みの人向け「E-TWS-2」

 最後に紹介するのは、さきほどの「E-TWS-1」の後継に当たる「E-TWS-2」です。こちらもダイソーブランドではなくラティーノ製のモデルで、価格は同じく1000円となっています。

 本製品の最大の特徴は、ボディカラーがホワイトであることです。ほかの3製品はいずれもブラックであるため、最近になって初代モデルのカラーバリエーションが登場するまでは、唯一のホワイトモデルという位置づけでした。iPhoneなど、ホワイトを基調としたスマホとの組み合わせではベターな選択肢と言えます。

 機能的にはリモコンも搭載するなど、さきほどの「E-TWS-1」とよく似ていますが、デザインは大きく異なっており、決してボディカラーが違うだけのモデルというわけではありません。リモコンは側面全体がボタンになっており、どこでも押せるという意味では「E-TWS-1」よりも扱いやすいのですが、操作方法が複雑なこと、また押すたびに「カチッ」と大きな音がする点も改善されておらず、進化と呼んでいいかは微妙なところです。

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 一方で音質は良好です。やや高音が目立つものの、ダイソーブランドの初代モデルに迫るクリアさで、「E-TWS-1」よりも明らかに上です。また充電ポートにUSB Type-Cを採用しているのも利点です。ダイソーブランド2代目の「TWS-G273」もそうですが、最近のAndroidスマホやiPadと充電ケーブルを共用するのであれば、本製品は有利でしょう。

 他の製品にない特徴としては、耳に差し込むノーズ部がほかの3製品と比べて細長く、またピースも小さめだということです。一般的なイヤホンで「S」サイズのピースを使っている人にはフィットしやすい反面、標準的な「M」サイズがぴったりなユーザは、本製品のイヤーピースは細すぎて脱落する危険があります。サイズが合わなかった場合に、市販のピースを買って取り替えるぶんの追加投資は見込んでおいたほうがよさそうです。

「E-TWS-2」。ダイソーオリジナルではなくラティーノの製品です
側面全体が物理ボタンになっていますが押し心地はやや硬め。イヤーピースが他の3製品よりも細いのも特徴
ケースに収納した状態。ポートはUSB Type-C
充電中はピースの側面が赤く光ります。残量表示機能はありません

4モデルとも一長一短。最終的な決め手は…

 以上のように、4モデルそれぞれで特徴はバラバラで、明確な上位・下位が存在しないことがわかります。これら4モデルが併売されている背景には、売れていて供給が追いつかないだけでなく、機能面で決定打となる製品がないことも要因だと考えられます。

 そのため音質重視であればダイソーブランドの「TWS001」、長時間再生を優先するならば「E-TWS-1」、ボディカラーがホワイトであることを条件にするならば、「E-TWS-2」と「TWS001(の色違い)」の2択といった具合に、何を重要視するかで解がまったく変わってきます。

 また実際には、これら4製品すべてが並んでいる店舗はおそらく皆無で、最寄りのダイソーに立ち寄った時にどのモデルの在庫があるかは、かなり偶然に左右されるものと考えられます。

 今回紹介した製品の特徴をある程度把握しておき、自分にどうしても合わないモデルだけは除外し、あとは在庫の有無で決めるくらいの大雑把さのほうが、現実的と言えそうです。

パッケージの比較。右2つは色違いに見えますがそうではありません
ピース形状の比較。厚みやノーズの長さなど、どれもまったく違うことがわかります