「あなた近々死ぬよ。宇宙人に連れ去られて、皮をはがされて食べられる。死を回避するには性交をするしかない」
そんな異常ともとれる脅し文句で、10代女性をマインドコントロールして性交を強要しようとしたとして、警視庁は7日、東京都東大和市に住む“元占い師”こと、渋谷博仁容疑者(74)と元妻で飲食店店員の千秋容疑者(43)を準強制性交等未遂容疑で逮捕した。博仁容疑者は40~70代の妻・元妻9人、子供3人の13人で暮らしていたという。社会部記者が解説する。
宇宙人やUFOの映像を6時間ほど見させて信じこませようと…
「2人は昨年12月12日、女性にわいせつな行為をしようとした疑いがもたれています。被害にあった女性は千秋容疑者の勤務先の知人で、千秋容疑者が『よく当たる占い師がいるので見てもらった方がいい』『私も助けられた』などと言って、自宅に誘い出したようです。その後、テレビで放映された宇宙人やUFOの映像を6時間ほど見させて信じ込ませようとしたのです。狡猾なことに、博仁容疑者は犯行後、『この話を他の人や警察に言ったら助けられなくなる』などと口止めしていました。
被害女性は『3日後にもおいで』と自宅に誘われていましたが、幸運なことに、女性は家族や知人に事前に相談し、被害を免れました。警視庁には他にも1件、同様の被害の相談が寄せられており、余罪についても慎重に調べています」