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講師からは「キャリアに傷が付く」

 野村さんとM講師とのLINEではこんなやりとりがあった。

野村さん とても傷つきました。

文化祭実行委顧問(※M講師) 圧力をかけた様に聞こえたのであれば、それはこちらの言葉選びが悪かった。申し訳ない。

野村さん この発言に関しては今度第三者を踏まえ、先生の発言趣旨をお伺いしたいです。

顧問 (説明した上で)ハラスメントだと思われたことに関しては、委員会に提出して貰えれば、事実釈明の後、正式に謝罪させていただきます。

野村さん 憶測であの発言をなさったと考えると非常に悲しいです。

「実際、学生側からアカハラの申立書が出された後、息子に対して講師から『キャリアに傷が付く』という趣旨の言葉があり、『なんでそこまで言われなければならないのか』と泣いているところを他の学生が見ています。文書を出せと言って、文書を出したら、批判するという理不尽な対応だったものと思われます」

 アカハラの申し立て後、中止方向だった学生会と開催方向だった文化祭実行委との間に別の教職員が入り、最終的には文化祭を開催する方向でまとまった。ただし、新型コロナウィルス感染拡大により、文化祭は中止になった。

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 しかし、野村さんにとっての受難は、これで終わりではなかった――。