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使用済みのタオルや水没したDSが売れるワケ

――不用品販売だけで月15万円は、ものすごい数字に思えます。そんな「達人」の宇田川さんが思う「メルカリで売れる意外なもの」ってなんでしょうか。

宇田川 使用済みのタオルやハンカチは意外に売れますよ。新品じゃなくても、雑巾として使えるから大掃除前なんかはよく売れますね。メルカリは最低販売価格が300円なので、3枚セットにして出品します。子どもの保育園に置いておくだけの予備のタオルとか、「別に新品じゃなくていい」ものって、実は結構あるんですよ。

 あとは、使えない電化製品などのジャンク品も結構売れますね。水没しちゃったDSとか、電源が入らないドライヤーとか。その物自体が故障していても、中の部品が生きていれば修理用のパーツとして使えます。画面が粉々に割れているスマホが、1万円くらいの高値で売れることもありますよ。サポートが終了した型落ち製品ならなおさら需要がありますね。

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――たとえば、50年前の家電でも需要が?

宇田川 そこまで古いものは逆に希少価値があるので、アンティークとして売れると思います。古い型のテレビとか、黒電話とかですね。

ブランド品はボロボロでも売れる

――最近、メルカリでよく売れているものってなんでしょうか。

宇田川 コロナ禍になってから、自宅で過ごす時間が長くなった人が多いですよね。だから、子供が使うおもちゃや家電製品、インテリア系がよく売れます。座椅子や家に飾る置物なんかですね。自分で料理をする人も増えたので、ホットプレートやたこ焼き器といった、調理器具も売りやすくなりました。

 逆に、アパレル系はあまり売れなくなってます。今まではアパレルが一番売れたんですけど、やっぱりお出かけをしないと洋服の新調もしないし、そこにお金を使わなくなってるんでしょうね。マスクをするようになったからリップもしないし、コスメも売れませんね。

 ただ、ブランド品に関しては変わらず売れますよ。洋服やコスメにお金を使わなくなった分、浮いたお金でちょっと良いものを買おうって考える人が多いんだと思います。結構ボロボロなものでも売れます。生地が破れてたり、ボタンが取れちゃってたり、状態が悪くても売れる。私もボロボロのヴィトンの財布を売ったことがあります。ブランド品はブランド力だけでいけちゃうんですね。