「窪田さんにはお世話になったので、あまりとやかく言うつもりはなくて……」
記者の直撃に戸惑いの表情を浮かべるのは“青汁王子”こと三崎優太氏(33)だ。ここ数年、三崎氏はある金銭問題に悩まされている。総額2億円を超えるという巨額トラブルのお相手は「窪田さん」こと、実業家の窪田康志氏である。
AKBグループ創設者が起こした「芸能スキャンダルではないトラブル」
窪田氏といえば、作詞家の秋元康氏らとともにAKB48の生みの親として知られる人物だ。時代を作ったビッグアイドルグループの最盛期を、運営会社「AKS(現・Vernalossom)」の社長として支えてきた。現在は社長の座を引いているが、AKBグループにいまも隠然たる影響力を持っているとされる。スポーツ紙記者が語る。
「AKSの社長を退任したあとも、旺盛にビジネスを展開しているようですよ。2020年には国税庁の税務調査で、乃木坂46の運営会社の株式を譲渡した際に出た22億円の収益の申告漏れを指摘されたこともありました。すぐに4億円を追納してことなきを得ていましたが、あいかわらず大きな額のお金を動かしているんだなって芸能記者の間でも話題になっていました」
だが、今回のトラブルは芸能スキャンダルとはわけが違うという。「トラブルの発端は、サラブレッドの売買ですよ」と語るのは窪田氏の長年の知人だ。
もともと窪田氏は大の競馬好き
「2019年11月頃、窪田さんは、三崎さんの保有する競走馬3頭を2億4000万円で譲ってもらう約束を交わしています。なにせ大きなお金なので、さすがの窪田さんも一括で支払うことができず、分割でお金を払っていくという契約だったようです」
もともと窪田氏は大の競馬好きとして知られる人物だった。競馬ファンの夢といえば、競走馬を所有すること、つまり「馬主」になることだ。莫大な資産を誇る窪田氏にとってその夢をかなえるのはそう難しいことではなかった。事実、「カチューシャ」や「カレンナシュシュ」といった、後のAKB48のヒット曲を連想させる名前がついたサラブレッドを数頭保有してもいた。
「三崎さんもまた、競馬好きなんです。自分の立ち上げた青汁事業でひと財産築いた彼も、念願の馬主になれたことを喜んでいました。ただ、事件のせいで馬主資格を失って、競走馬を売らざるをえなくなったんです」と、三崎氏の知人は言う。