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馬主の名義が書き換えられ、キングオブドラゴンの差し押さえも出来ず

 2着の賞金は2300万円。馬主の懐にはその8割、約1800万円が配分される。今後のレースでは人気が集中することも予想され、ますますの活躍が期待されるキングオブドラゴン。現在の馬主は「窪田芳郎」という名義になっている。芳郎氏は窪田氏の実の父親。この名義書き換えもまた、トラブルの火を煽っている。

キングオブドラゴン(競馬ラボより)

「やむなく三崎さん側は競走馬を差し押さえられないかと模索しました。その過程で、馬主が窪田さんの父親である芳郎氏になっていたことが発覚しています。これでは仮に窪田さんの財産差し押さえが認められても、名義が変わった馬にまでは手が出せないことになり、三崎さんは困り果てていました」(前出・三崎氏の知人)

 だが、三崎氏は手を打つことをあきらめなかった。

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「三崎さんは債権を以前経営していたファビウス社(旧・メディアハーツ)に譲渡しています。というのも、もともと彼が競走馬を購入した際の資金を用立てていたのが同社だったので、その縁があったみたいですよ。現在は経営に関わっていませんが、恩のある窪田さんと自分が直接事を構えるのは気が引けたのかもしれませんね」(同前)

 そしてついに三崎氏側はファビウス社の名義で窪田氏を相手取り、借金の返済を求めて裁判を起こす。訴状によれば提訴は2021年6月17日付。しかし、被告となった窪田氏は裁判に出席せず、反論もしなかった。判決が下ったのは11月18日。三崎氏側の言い分が全面的に通ることになる。

「財産の差し押さえが認められ、三崎さん側はさっそく実行に移しました。差し押えは預金や経営している会社からの報酬にまで及び、1度目の債権差押で1000万円弱、2度目で約400万円を回収しています。しかし、これでは窪田さんが未払いの金額には到底及びません」(同前)

お金に困っているようには見えない窪田氏

 打てる手は打ち尽くしたように思えるが、いまも窪田氏はかつてと変わらぬ生活水準を保っているという。

「本当にお金に困っているようには見えませんね。流出したとされる篠田麻里子さんとのLINEでも、彼女にクレジットカードを与え自由に買い物を許しているようでしたし。窪田さんは昔から女性に対しては太っ腹で有名ですからね。一時期は、セクシー女優の明日花キララさんとも親密で、帯のついた札束を足代としてポンと渡していたのを見た人もいます」(音楽関係者)

©️AFLO

 財産は“ない”のではなく“隠し”ているだけなのでは――窪田氏の変わらぬお大尽ぶりをいぶかしんだ三崎氏側は、財産開示請求を申し立てた。裁判所が定めた開示手続きの期日は昨年末。しかし、窪田氏はこの命令に従わず、ついに出頭もせず、どれだけの財産があるのかも詳らかにすることはなかった。

「財産の差し押さえをしても微々たる額しか回収できず、隠し財産をはっきりさせようにも当の窪田さんが応じない。現状でこれ以上打てる手はなく、返ってこない1億円以上のカネに三崎さんは途方に暮れています」(前出・三崎氏の知人)