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《外務委員会ではございますが、前原大臣の国交相時代のさまざまな意思決定についてお伺いをさせていただきたいと思います。》(河野太郎)

 ああ、河野氏も同じことをやっていたのか。未来の自分から確実に「所管外です」と言われちゃう。

河野太郎の言い分は?

 では河野氏の言い分はどうなのだろう。

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《河野氏は自身のツイッターで、12連発を伝えたTBSテレビ記者のツイートに「所管外のことに答弁できないという基本的なこと」などに触れていないとして、「こういう印象操作するんだ」と反発。》(東京新聞2月15日)

 記事では「所管外」について過去の例を振り返っている。閣僚の場合だと、今回のように過去の発言など本人に関する質問に対して「所管外」が使われることもある。たとえばこれ。

《18年11月、片山さつき地方創生相(当時)が「生活保護は生きるか死ぬかのレベルの人がもらうもの」との過去の発言を問われ、「所管外のことでお答えは差し控える」と答弁した。片山氏は野党の批判を受け、「現在は内閣の一員なので内閣と同じ」と言い直した。》

 これらの対応についてジャーナリストの鈴木哲夫氏は「閣僚は国会議員から選ばれる。省庁のトップであっても半分は政治家なのだから、政治家として意見を言うのはありだ」と指摘。つまり逃げるなと。

過去には「次の質問」4連発

 そういえば河野氏は過去にこんな発言もあった。2011年11月の衆院決算行政監視委員会で、

《河野は独立行政法人「原子力安全基盤機構」(当時)の人事について、経産省政務官を追及。「政治家としてどうお考えかと聞いております」などと、再三にわたり「政治家として」の答弁を求めた。》(日刊ゲンダイ2月16日付)