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「虐待された過去があっても、親と縁を切ると悪者にされる」“20代で母親と絶縁”した遠野なぎこ(43)が世間の風潮に思うこと

遠野なぎこさんインタビュー #3

2023/03/06
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今は摂食障害の症状がよくなると信じて通院中

――遠野さんご自身の心身の状態はいかがですか?

遠野 私はまだ病院に通ってお薬で調整してはいますが、強迫性障害は少し状態が良くなっているんです。以前は、家の鍵をかけたかどうか、コンロの火を消したかどうか不安で、3時間くらいかけて確認をしたり、マネージャーに確認してもらったりしていたんですけど。

 摂食障害は、今あまり量を食べられないので体重は少し落ちちゃいましたし、過食嘔吐もたまに出ますけど、それもお薬で調整しているのでコントロールはできている状態です。「サポートします」と先生がおっしゃってくださるから、よくなっていくと信じて病院に通っています。

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――一時よりはよくなった、というところでしょうか。

遠野 過食嘔吐がなくなったというか、かなり減ったという感じですね。摂食障害の症状自体は、そんなにすぐになくなるようなものではないですから。

 

――お母様の自死の件で、遠野さんの体調を心配していたので、少し安心しました。

遠野 最近は年末年始の過ごし方も少し変わってきたんです。以前は「孤独だ」と思っていたんですけど、今はおせちを1人分作って楽しんだり、年越しもお酒を飲んでいて気が付いたら「ゆく年くる年」が終わっていて、みたいな。それが恒例になっています。

 あとは、マッチングアプリで男の人と会う。元日が終わって、1月2日とかから。年末年始はこれに限ります(笑)。

――過去には苦しんだご経験もありますが、今は遠野さんご自身も少しずつ変わられているんですね。

遠野 大丈夫ですよ。変わりますから。大丈夫。

撮影=三宅史郎/文藝春秋

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【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】
▼いのちの電話 0570-783-556(午前10時~午後10時)、0120-783-556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前9時)
▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
▼よりそいホットライン 0120-279-338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)

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