ごみの出し方がわからないという人は世の中に思った以上に沢山いる。確かに親にごみの捨て方を教わった記憶はない。きっと親自身も理解していなかったのではないかと思う。
自己紹介が遅れました。僕はお笑い芸人をやりながら、ごみ清掃員として11年間働いているマシンガンズ滝沢と申します。お笑い芸人として生活ができなかったので、食いつなぐために始めたごみ清掃でしたが、今では違反ごみを出す人が一人でも少なくなるようツイッターで呼びかけています。(全2回の1回目/続きを読む)
「血だらけになりながら取ってた」アレは取らなくていい?
その中で、まず最初にご紹介する反響のあった投稿は、【ダンボールの太い金具は取らなくていい】というもの。皆さん、イメージできるでしょうか? りんごのダンボールによく付いていますね! 中に重いものが入っている箱の、底が抜けないように打ち込んである太い金具です。
この投稿に対して、多くの反響をいただきました。
「え? 取らなくていいの?」
「取らなきゃいけないと思って、血だらけになりながら取ってた」
確かにそう思う気持ちはわかるし、もちろん取ってくれた方が有り難いです。しかし怪我をしてまで取らなくてはならない分別って何? 一般市民にそこまで負担をかけるの? なんて個人的に思うし、実はリサイクルする過程で、機械で取れるのです。
これはホチキスにも同じことが言えて、会社の資料や学校のお便りに留めてあるホチキスを一生懸命剥がしている方がいるけれど、同様に機械が取ってくれます。実はホチキスの芯の箱の裏にも同じような説明が書かれているものがあるんです。
もちろん今まで剥がしてくれていた方々の努力は無駄ではないです。機械も万能ではないので、詰まることもある。だから協力してくれること自体は嬉しいと関係者は言っていました。
それよりも問題は古紙と一緒に捨てられるプラの袋です。これは上述の金具と違い、リサイクルする過程で分離する機械に引っ掛ってしまうそうです。例えばネット通販で届いた品物の中に入っているビニール袋で覆われたダンボールだったり、包装から出されていない丸めたカレンダーだったり、家に届くプラの袋に入ったDMがこれにあたります。
特にこういったDMは「雑がみ」といって、お菓子の箱とかチラシと一緒によかれと思って出される方がいますが、プラの袋から出せないなら、資源の古紙に【出さない方】がよかったりします。
紙をリサイクルする際、プラの袋に入っている紙は再生されないのです。通常、紙は再び資源に生まれ変わるので、出来れば古紙に出して欲しいですが、プラの袋から出せない場合は、可燃ごみでお願いします。