僕はお笑い芸人をやりながら、ごみ清掃員として11年間働いているマシンガンズ滝沢と申します。お笑い芸人として生活ができなかったので、食いつなぐために始めたごみ清掃でしたが、今では違反ごみを出す人が一人でも少なくなるようツイッターで呼びかけています。

マシンガンズ滝沢秀一さん

 さて今回は、実生活に影響があるかもしれない危険なゴミを紹介します。自分だけではなく知らずのうちに誰かを傷つけることもあるので、是非一読してほしいです。(全2回の2回目/続きを読む

身近なモノが清掃車火災の原因に?

 まずは【ボタン電池】。

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 よく使い終わったボタン電池を箱のようなものにまとめて入れているご家庭があります。集積所でもそのような集め方をしている所を目にしたのは数えきれません。でも、これは絶対にやめた方がいい。爆発します。

 ボタン電池というのはプラス極とマイナス極があります。運悪く片方のボタン電池がプラス、もう片方の電池がマイナスと重なり合えば、電気が発生し、互いが互いに電流を発生させてしまう。両方の電池が熱を持ち始め、堪えられなくなった本体が爆発するという仕組みなのです。これはよく起こる事例です。

 2万いいねがついた投稿の反響は大きく、「部屋の中で風船が割れる音がしたことがあるから、それだったのかもしれない」という書き込みもありました。絶対にやって欲しいのはボタン電池一周丸々セロハンテープを貼ること。絶縁というのですが、こうすることによって完全に電流を断ち切れるので、安全のために是非やってください。

ボタン電池にセロハンテープを貼って絶縁 著者Twitterより

 電池といえば【リチウムイオン電池】知ってる? これは清掃車火災の原因になるの。リチウムイオン電池は様々なものに使われています。携帯、パソコンをはじめ、モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン、携帯扇風機、電子タバコ。盲点なのが、女性がよく使う小型美顔器。簡単に言うと充電式のものにはほとんどリチウムイオン電池が使われているんです。

 これは極端に圧迫や衝撃に弱い。家庭でこういったものを雑に扱っていたら火が出たなんて事例もあります。モバイルバッテリーを投げたり、踏んだりして圧迫を加えたり、電子タバコなどはポケットに入れていて、妙な力が加わって発火した例が世界中にあります。

 充電式の物はとにかく丁寧に扱って○。捨てる時も丁寧に扱って欲しいです。自治体によっては不燃ごみに出したり、購入した袋に入れて危険ごみ回収の日に出したりなど回収方法は様々だが、ごみだからといって、雑に投げると火が出ることもあるので、気を付けてほしい。

 携帯扇風機や電子タバコは簡単に買えるけど、地域によっては捨てられない自治体もあります。「うちは回収しないので、量販店、もしくはメーカーにお問い合わせください」という地域にお住まいの方々は、どうやって捨てるのかを一度考えてから、お買い求めてください。