清掃員にとって一番厄介なごみは?
ここまで危険なゴミについて説明してきましたが、ごみ清掃員にとっては中身入りというのが一番厄介です。ペットボトルリサイクル工場で働いている人、缶工場で働いている人、びん工場で働いている人、プラスチック工場で働いている人、全ての人が「一番困ることは何か?」と質問したところ、全員一致で中身入りと答えました。
僕もペットボトル工場という所で、流れてくるペットボトルのラベルやキャップを手で剥がすという仕事をしていましたが、中身入りが一番困る。この場合、中身を手作業で出して、洗わなければならない。そこまでしないと資源化できない。びんも缶もプラスチックも同じです。
中身を少しだけ残して捨てる人は大勢います。出す方にしたら、お茶かもしれないけど、回収する方にとったらおしっこと見分けがつかない。世の中にはおしっこをペットボトルに入れて出す人もいます。本当にやめて欲しい。
最後に、女性によく【中身入りのマニキュアのびん】を「どうしたらいい?」と聞かれます。固まっていればそのまま、不燃ごみ等、その自治体の指示に従って出して貰えればいいけど、問題は液体が入ったまま捨てられないというパターンです。
液体が入っていると回収できないけど、中身をいらない布等に出して乾かせば、その布は可燃ごみ、容器のびんは中身が汚れているので、不燃ごみにお出しください。よく資源のびんに出されている方もいますが、中身が汚れているものは資源化されません。調味料でもオリーブでもピクルスでもなんでもいいのですが、資源には中身入りで大丈夫なものは一つもないので、必ず中身をお出しください!
住民さん、清掃員のお互いが理解をしあって、ストレスのないごみ出しをし続けることが、ひいては住民トラブルも招かない要因になると思うので、皆さん参考にしてみてください。