芸人とゴミ清掃員の二足のわらじで環境問題に取り組む、マシンガンズの滝沢秀一さん。
10年以上の清掃員歴の中で遭遇したけしからんゴミや、ゴミから見える民度など、“出口”から見える真実を聞いた。(全2回の2回目/前編を読む)
ゴミを見ていると「民度」がわかる?
――(運ばれてきたアイスコーヒーを飲む滝沢さんを見ながら)ストローは使わないんですね。
マシンガンズ滝沢秀一さん(以下、滝沢) 余計なゴミは出したくないんで基本、使わないですね。
――もしかして、この会議室にくる途中にあった文藝春秋社屋のゴミ置き場もチェックされてましたか。
滝沢 見ましたね。中身まではさすがに見てませんけど、ゴミボックスがきっちり種類ごとに分かれていましたし、溢れてもなくてきれいでしたよ。だいたい、ゴミ置き場の汚い会社は6年以内に潰れます。
――リアルな数字ですね。
滝沢 実際、SDGsを謳っているテレビ局なんかでもめちゃくちゃゴミ箱が溢れかえってたりするんでね。
――そのテレビ局の行く末が心配です。ゴミ置き場が汚い会社が潰れるというのは、ゴミに民度や社風が出るということですか。
滝沢 使っていないものはゴミとして出てこない。「出口」は嘘をつきません。「本麒麟」が本当に売れていることも、ココナッツオイルが飽きられたことも、日々ゴミを見ていると全部わかるんですよ。
ゴミを捨てるときって、誰もその中身を見ていないでしょう。だからその人が“むき出し”で出るんです。
ベテラン清掃員が大声で「触るな―――っ」と…
――滝沢さんが見てきた中で、人間性を疑うようなけしからんゴミってありましたか。