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若い女性が、文体よりも「嫌だ」と感じていたこと

 キャバクラで出会った15歳下の女性に、執拗にLINEを送ってしまったという柳草太さん(仮名、42歳、技術職)は、ためいき混じりに言う。

「口説くとか、そこまで考えてるわけではなく、とにかく『好きだ』という気持ちを伝えたくなるんですよね……。これが電話ならかけてません。さすがに夜中に電話鳴らしたら迷惑ですから。でもLINEなら読んでくれるんじゃないかと思って……」(柳さん)

 

 若い男女の場合、メールやLINEは電話と違って「残るもの」なので、決定的なことは残さないという風潮が強いという。

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 しかし、中高年はむしろ痕跡を残しがちだ。そして、渾身の恋心LINEがいつまでも未読だったり、既読スルーされていたりすると、LINEならではの小細工を仕掛けてくるという。

「とりあえず音声通話をかけてきて、すぐに切って『着信履歴』だけ残したり、『送信取消』するとか、あざとくてキモいですよね(笑)。私も、長押ししてメッセージをチラ見して未読のままにすることはよくやってしまいますが、おじさんもこのテクを覚えて、私からの返信も2日くらい未読状態にされる。絶対読んでるやろ、と思って不毛な気持ちになります」(22歳女性、コンカフェ嬢)

 昭和の頃、まだ家にしか電話が無かった頃に横行した「無言電話」のような屈折した心理行動。その成れの果てが、真夜中の「不在着信」と「メッセージの送信を取り消しました」という痕跡なのだ。

 
 

 話を聞く中で、オラオラ系のおじさんのLINEについても証言があった。