「泡を吹いて倒れている」との通報で、安藤勝弘さん(50)の遺体が発見されたのは、昨年11月24日朝のこと。安藤さんの遺体には、鎮痛作用のある麻薬成分が含まれた薬剤テープが貼られていたほか、死亡前に筋肉を弛緩させる錠剤を飲んでいたことが司法解剖の結果、判明した。死因は薬物中毒死で、体内からは致死量の麻薬成分が検出されたという。
周囲の同情を買うように「不治の病がある」
この不審死から3カ後の2月27日、安藤さんの交際相手だった川崎さくら容疑者(47)が傷害致死などの疑いで逮捕されることになる。捜査状況について社会部記者が解説する。
「川崎容疑者は自身の持病のために処方された麻薬成分入りのテープを、安藤さんの身体に貼るなどして、死亡させた疑いが持たれています。死亡したのは川崎容疑者の自宅で、発見したのは川崎容疑者の親族でした。川崎容疑者は『テープを貼り、薬を飲ませたが、死ぬとは思わなかった』と一部容疑を否認しています。なぜ自分の薬を交際相手に服用させることになったのか、警察は詳しい動機の解明を続けています」
川崎容疑者は一体なぜ薬を持ち歩き、交際相手を死に至らせることになったのか。
「川崎容疑者はもともと肺の持病を持ち、『不治の病がある』と同情を買うように周囲に話していた」と証言するのは、川崎容疑者を知る女性Aさんである。