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「鼻をすすっている臭気判定士なんか信頼できなくないですか?(笑)」花粉症歴30年なのに“鼻が命”の仕事についた松林宏治さん(46) 最後の手段はガスマスク?

「鼻をすすっている臭気判定士なんか信頼できなくないですか?(笑)」花粉症歴30年なのに“鼻が命”の仕事についた松林宏治さん(46) 最後の手段はガスマスク?

花粉症対策#1

genre : ライフ, ヘルス

note

――花粉症対策は怪しいものも含めて本当にたくさんありますよね。松林さんはどんなものを試したんですか?

松林 市販品だと鼻に塗る薬や鼻に埋め込むカプセル、胸にぶらさげるマイナスイオン発生器とかですね。個人的には、どれも効果はあまり感じられませんでした。ステロイド剤を打ったときは感覚は良かったんですが、副作用もあるかもしれないので今はやめています。

写真はイメージです ©iStock.com

 マスクも色々試しましたね。チタンや銅が繊維に練り込まれているものは効果があるような気がしたんですけど、ちょっと高すぎてその値段には見合わないかなと(笑)。なので、今はごく普通の不織布マスクを使っています。

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「鼻の粘膜を焼くレーザー治療は興味があったんですけど…」

――今年はかなり辛い年になりそうですが、検討している対策などはあるんですか?

松林 鼻の粘膜を焼くレーザー治療は興味があったんですけど、実際に治療を受けて嗅覚感度が少し変わってしまった方がいるという話を聞いたんですね。個人の感想ですし、医学的な根拠は今のところないみたいなんですけど、私の場合は仕事に直接影響してくるので、もしものことを考えて踏み切れないでいます。でも、将来的にリタイアしたらやってみたいですね。

撮影=今井知佑

――確かに仕事に影響がある対策はしづらいですよね。松林さんが重めの花粉症にもかかわらず現在の仕事を選ばれた理由は何か有るのですか?

松林 25歳の頃、祖父が寝たきりだったときの記憶が原点ですね。病室の独特の臭いを嗅ぐと、苦しんでいた祖父のことを思い出してしまうんです。臭いはとても繊細な感覚で、普段生活していると多少の臭いは我慢してしまいがちですが、改善できればとても過ごしやすくなる。生活の上で意外と重要なポイントだと思っています。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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