大谷からのリクエストで特に多かったのは、
「アナゴです。彼が大好きみたいで、単価が高くても対馬産のものを豊洲市場から買い付けています。これを江戸前風に炊き上げる。『今日はアナゴ丼で』と一平さんから電話で注文が入り、だいたい1.5人前くらいの量で作りますね。昨年、調子を落とした時は、山陰のノドグロやズワイガニを組み合わせ、『頑張れ大谷丼』と名付けて差し入れました(笑)」(同前)
一緒に歩いていた女性は…? ストイックすぎる日常
“趣味は野球”と言われるほどストイックな大谷のオフは、愛車「テスラ・モデルX」でドライブする程度。浮いた噂も全くなく、「女性と歩いているところを撮られたが、相手は水原通訳の奥さんだった」(MLB記者)なんてことも。まるで求道者のように、日々トレーニングを黙々とこなす。
「シーズン中、200キロ以上はある重量の器具を使って、下半身強化のためのスクワットに取り組んでいました」(前出・小谷氏)
単に負荷をかけるだけでなく、大谷のトレーニングには“戦略”がある。
「彼は練習を時間でなく『運動量で管理する』と言っています。前監督のジョー・マドン氏から『お前は練習のしすぎで疲れている』と指摘されて以降、練習量を落としているんです。運動量を管理するため、昨年から腕に“黒バンド”を着け始めました」(同前)
このバンドとは、ウェアラブルデバイスの「モータス・ベースボール」。1球投げるごとに、手術した肘にかかる負担を数値化する。データを蓄積してケガの予防をしているのだ。
「そこまでやる選手は他にいません(笑)。彼は体調管理を全部計算式で考えているんです」(同前)
大谷は休息の仕方まで計算する。2年前のあるインタビューでは、「大事にしているのは睡眠です。今日は少し早く起きましたが、それでも9時間は寝てきました。あと昼寝も毎日1〜2時間はしています」と睡眠の重要性を語っている。