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原辰徳監督が語った“選手選び”における大事な発想

――誰を仲間に加えるかって、想像以上に大切なんですね。そういえば、第2回大会の優勝監督である原辰徳監督に取材した時、「第2回大会の選手選びで、いちばん最初に選んだのは、ムネ、川﨑宗則でした」と言ってましたよ。

川﨑 えー、本当ですか? 僕はそんなことひと言も聞いてないですよ。生島さん、盛ってないですか?

積極的なコミュニケーションでチームを盛り上げた川﨑宗則氏 ©文藝春秋

――盛ってないです。原監督は「ムネは試合に出ていても、出ていなくても、勝っていても負けていても、いつもダグアウトの最前列で声を上げて仲間を応援している。いろいろなチームから選手が集まってくる場合は、ムネのようなキャラクターが絶対に必要なんです」と話してましたよ。

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川﨑 僕は子どもの頃は巨人ファンですから、その言葉を聞けて、こんなにうれしいことはないです。でも、それは原監督というボスが、雰囲気を作ってくれたからなんですよ。ムードメーカーは監督その人です。僕は少年野球の時と同じことをやってただけなんで、少しでもお手伝い出来ていたとしたらうれしいなと思いますけどね。いいチームになった時というのは、2006年の王監督、2009年の原監督と、監督自身がムードメーカーになって、いいベンチワークをしていったわけです。今回の栗山監督も、そんなゾーンに入ってきてる感じがします。

2009WBCで侍JAPANを率いた原辰徳監督 ©文藝春秋

――準々決勝以降は、負けたら終わりのノックアウトステージです。優勝メンバーのひとりとして、ここから大切なことはなんだと思いますか?