3月14日といえば「ホワイトデー」。バレンタインデーにチョコレートやプレゼントをもらったお返しを贈る日とされているが、これは日本で生まれた独特な風習だという。その起源については様々な説があるが、1970年代に菓子業界が販促キャンペーンとして提唱し、広がっていったという説が有力なようだ。 

 それもあって、当初はキャンディやマシュマロ、クッキーなどのお菓子を贈るというものだったが、バレンタインデーにおけるチョコレートほどの定番化は難しかったようで、徐々にお返し品は多彩になり、いまやスイーツからブランド品まで、なんでもアリの様相を呈している。逆に言えば、何をお返しすれば「正解」なのかがわからない状況なのだ。 

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 そこで何度も蒸し返されているNGアイテムが「シャネルのコットン」だ。これは、数年前にあるブロガーが提案した「オススメのお返し品」で、シャネルなどハイブランドでも化粧用コットンは1000円ほどで購入できる上、箱と紙袋などでお値段以上のラグジュアリー感を演出できる、というもの。 

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 贈る側からすれば、手軽に高見えできるライフハックということなのだろうが、受け取った方にしてみれば軽いドッキリでしかない。突っ込めばいいのか、受け流すのかリアクションに困る、というのが本音だろう。 

 そもそも日本の男性はプレゼントを贈るのが苦手なようで、今年も全国各地で見当違いなお返し品が行き交い、悲喜こもごもな事態が勃発している。そこで、ホワイトデーにもらった独特すぎるお返し品にまつわるエピソードを集めてみた。 

「雰囲気が独特で…」失敗しやすい手作りプレゼント

 まず、よくあるのが「手作りの品は心が込もっている」という幻想に基づく失敗談だ。 

「いろんな色が混ざったような、独特な雰囲気の手作りキャンドルをもらったことがあります。受け取ったものの、いつどんなときに使ったらいいのかわからないので玄関の棚にずっと放置してたら、ホコリが溜まって黒ずみ、さらに微妙なオブジェになってました」(28歳・受付) 

「花びらをレジンで固めた手作りキーホルダー。思い切って部屋のカギに着けましたが、3日で外れてどこかにいってしまいました」(33歳・美容師) 

「手編みのマフラーをもらったことがあります。やたらと長い上に、すごく目が詰まっていて、ずっしり重くて……。1回だけ着けたけど、肩が凝りました」(36歳・公務員)