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ジャニーズ事務所の“複雑な思惑”

 滝沢氏の退所後に公の場で滝沢氏の名前を出すメンバーは他にもいたが、ジャニーズ事務所としては複雑な思惑があったという。

「ジャニーズには基本的に『退所者のことはあまり話題にしてほしくない』という意図があります。事務所と揉めた末に退所になったタレントであれば尚更です。最近は強くマスコミを制止することも減っては来ましたが、常に『現役タレント優先』が暗黙の了解となっています。滝沢氏の立ち位置は微妙な所ですが、マスコミ各社は“触らぬ神に祟りなし”で取材時も話題に出さないことが多い」(同前)

 ところが前述の「滝沢歌舞伎」製作発表会見では渡辺がタレント側から口火を切った形となった。これには関係者も驚いたという。

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「ジャニーズ事務所側から『NG』が出ていた訳ではありませんが、この日も滝沢氏についての話題は最小限に止めたほうがいいかな、というのが何となくマスコミ各社の共通見解でした。渡辺の言動がその流れを変えたのは間違いないですね」(同前)

渡辺翔太(Johnny's netより)

 ジャニーズ側から“タッキーNG”は出ていなかった。ただそれでも、メンバーたちの挨拶後に続けて行われたリポーターやキャスター陣の質問で、滝沢氏の話題が出ることは少なかったという。舞台関連媒体のライターは首をかしげる。

「20分間にわたって10程度の質問が飛んだのですが、演出や衣装の話題に終始するばかり。終わってみれば滝沢氏に関する質問は1つだけでした。もちろんテレビ局がある程度ジャニーズに“忖度”するのは理解できるのですが、折角今回はタレント側から『OK』サインを出していたのに……。ちょっともったいなかったですね」