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借金が返せずに親に泣きつくと…

クロちゃん 借金はしてましたけど、それもラッキーパターンです。

 パチンコに行きすぎてお金がなくなり、消費者金融のカードを作ったことがありました。そうしたら魔法のカードを手に入れた気分になって、バンバン使っていたら、あっという間に限度額MAXの100万円に達してしまったんです。

 仕方なく毎月、金利手数料分ぐらいは払っていたんだけど、これではいつまでたっても元本が返せない。そこで親に泣きついたら、「偉い!」と褒めてくれましたからね。

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親に借金を肩代わりしてもらったが… ©山元茂樹/文藝春秋

――借金を返せなくなっているのに「偉い」とは?

クロちゃん うちの親は、「絶対に友達にはお金を借りるな」と強く言っていたんです。関係性がおかしくなるから、と。そして僕が、実際に友達ではなく消費者金融でお金を借りたことは「偉い」。全額代わりに返してくれました。

 裏話をすると、その時僕は、すでに友達にお願いしまくって、誰も貸してくれなかったという前段があるうえで、消費者金融に行っているんです。まあでも、それは別に言う必要がないかな~と。

先輩たちを「羨ましい」と思ったことは一度もない

――確かに「嘘」は言っていないのかもしれません(笑)。ただ『水曜日のダウンタウン』では、嘘ツキっぷりがイジり倒されていますね。

クロちゃん 「歩いて帰る」とTwitterでつぶやいた後、タクシーに乗っていたことや、筋トレとしてバーベルを持った写真をあげた後、すぐにやめていたことなどがさらされ、嘘ツキと大炎上。でも、基本的に誰も傷つけてないんだし、納得いっていません(笑)。

――その一方で、リアクション芸人としての確固たる立ち位置を築いたように見えます。

クロちゃん 正直、『水曜日のダウンタウン』では、何がどう評価されているのか、全然わからないんです。

 でも、僕はこれまで何度も、「あと10年早かったら良かったのに」と言われてきました。僕が芸能界入りした時は、出川哲朗さんのようなリアクション芸人が大人気。僕も10年早くデビューしていたら、その立ち位置にいたかもしれない、という意味です。ただ僕は、時代のせいにはしたくない。そういった先輩たちを「羨ましい」とは思いたくない、という気持ちでやってきました。

――自分には自分のポジションがあるはずだと。