クロちゃん そうしたら、まさかの今、1人だけの場所にいる。1人だけコンプラがゆるいみたいな状態になっていて(笑)。逆に、10年前じゃなくてよかったなと思っています。
「どうすれば怒られないか」を考える
――仕事上、ひどい無茶振りも多いと思います。要求には全力で応えるスタンスですか?
クロちゃん 「怒られたくない」という一点です。どうすれば怒られないかを考え、とにかく自分の責任になるのは回避したい。しかも二度とやりたくないから、なんとか成立させようとしているだけです。
そもそも僕は、台本をきっちり読んで、本番に臨みたいタイプ。ダメだった時、書いた人のせいにできるからです。本当はドッキリなんて好きじゃないし、スリルも求めてないんです。本来の僕は、平穏な生活がしたい人。同じルーティーンで、同じことをするのが好きなんです。
思い通りじゃない人生で見つけた「快感」
――そういえば、最近はアイドルのプロデュースをするなど、本来の夢とつながってきた感じも……?
クロちゃん 僕もそう思ったんですけど、よく考えると、逆に遠くなっているんですよ!! もちろん、たまたまポエム好きだった僕の書いた詩が、役に立って良かったとは思います。けど、思っていた方向とは違う(笑)。やっぱり自分が歌いたいですし。
――いちばんやりたいものは、まだこれからの“とっておき”として……
クロちゃん いやいや「自分の好きなもの最後に食べよう」じゃないんですよ(笑)。最短コースをとりたい人間なのに、今僕のやっていることは、芸人、作詞家、プロレスラー。アイドルになる予定が、全然違うコースを延々歩かされていて、不思議に思うことはしょっちゅうです。
といいつつ、ありがたいですけどね。芸人として、体を張るとか、あれこれやるなかで、手応えを感じたり、面白いねって言われたりすると、他にはない快感を得られる。お笑い芸人っていいな、と思っているのも事実なんです。
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