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「抜けないじゃないか! 騙された!」と思ったものの、詳しく調べるとバチ抜けはシーズン中いつでも行われているわけではなく、タイミングが重要だった。

 私のホームエリアとなる東京湾奥の河川では、1月から始まり4月頃ハイシーズンを迎える(地域によって差があります)。抜けるタイミングは特に大潮~中潮にかけての数日間で、日没後に満潮を迎える日の下げ潮数時間がチャンスタイムだ。

こんな日が理想

 このタイミングを大きく外してしまうと、私が過去経験したようにバチ抜け会場の跡地で一人泣きを見ることになる。では果たして本当にバチ抜けパターンは簡単にシーバスが釣れるのか? 実際に調査してみた。

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本当にシーバスが簡単に釣れるのか調査

 2月8日19時30分に千葉県浦安市の小河川に到着。この日は後中潮の初日(大潮後の中潮←ここ重要!)。時間毎の潮位が一目で分かるタイドグラフでは、ちょうど下げ潮に差し掛かる時間帯だ。

タイドグラフ/2月8日

 早速、水面をライトで照らすと数匹のバチがいた。

すでに抜け始めた様子

 流れが弱い河川のため、流されることなく自由に泳いでいた。時間を追うごとに密度が濃くなると、15m先で「ポシュ」っとシーバスの捕食音が聞こえた。音のした方を見ていると再び捕食音が聞こえ、今度は水面に手のひらサイズのボールを落としたほどの波紋が広がるのが見えた。この状態がまさに釣れるタイミング。

 すぐさまバチと同じサイズ感のルアーを装着した。

上から自作ルアー、エリア10、エリア10、ノガレ

 カラーはその時々だが、魚は明度を識別する桿体の発達が著しいため明るい色、黒っぽい地味な色など複数用意するとその日のシーバスの好みに合わせることができる。

さらにバチ抜けシーバスには、表層で引き波を立てる浮き上がりの良いルアーが有効

 またゆっくり引くことが多いのでフローティングタイプ(Fと表記されている)を選ぶのが無難だ。

 川と垂直になる方向に投げて、流れより少し早いスピードで巻いて来ると……。

いきなり釣れた

 良いサイズのシーバスが釣れた。