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翌日、甘い蜜を吸おうと同じ場所に出向いて、筆の柄で自作したルアーを投げたところ想定外の大きさのシーバスが釣れた。
ラフなルアーでも釣れてしまうところも、バチ抜けパターンの良いところでもある。
すくったゴカイが釣り餌になるのか検証してみると…
毎年大量に流れるバチを見ていると、釣り餌に転用できないかという疑問が湧いてくる。目の前に流れるゴカイが餌になれば、一夜にして虫餌専門の釣具屋を開業できるのではないか?
一獲千金を夢みてゴカイをすくってみた。
釣具店のイソメと種が違うためか、非常に軟らかくヌメリがある。獲りたては素手だと掴むことすら困難であった。しっかりと海水でヌメリを落として、少量の食塩で水分を抜くと、やや釣具店のイソメに近い状態になった。
投げて使うには軟らかすぎたので、足元の穴釣りで試したところ、良型のカサゴやムラソイが釣れた。
釣果は問題ないようだが、使用するまでの手間を考えると減点が多すぎて、結局のところ釣具店で購入したほうがストレスなく済む結論になった。加工の仕方によっては状態の良い釣り餌になるかもしれないが、先人がいないというのはそういうことなのだろう。
これからも抜けたバチの産卵を邪魔しないように釣りをさせてもらおう。
今回紹介したバチ抜けシーバス釣行は、YouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。
写真=ぬこまた釣査団(大西)