100円ショップの大手ダイソーやセリアの店内を徘徊していると、釣具の売り場面積が明らかに増えているのが分かる。
「堤防から釣れる魚種はすべて網羅してやる」といわんばかりの両社バイヤーさんの意気込みが陳列棚から伝わってくる。釣果に直結する仕掛けやルアーが注目されがちだが、実は釣りを快適にするサイドアイテムのラインナップも豊富にある。
今回は、釣りに行くなら必ず用意したい「釣りサポアイテム10選」を紹介したい。
1.セリア/餌ピンセット(100円)
手を汚さず餌付けを可能にするアイテム。釣りを始めた方が最初に迎える試練こそ、餌付けではないだろうか。
海釣りの定番餌であるゴカイ類(アオイソメやジャリメ)。釣り師なら見慣れたものでも、あの圧倒的グロテスクなビジュアルがどうしても苦手だという初心者の方もいるだろう。餌ピンセットは、そんな虫餌に触れることなく釣りを可能にする、まさに釣り業界の救世主だ。
つかみの部分の幅が広いため、川釣りで使用するブドウムシと呼ばれる蛾の幼虫やミミズにも対応している。
釣り餌に使われるゴカイ科は頭が固いのでハサミで頭部を落としてから使用するか、固いゆえに餌ズレ防止にもなるので切り落とさず餌ピンセットで頭部をしっかりつかんで刺すと針を通しやすい。衛生面を気にされる方は、ビニール手袋と共に購入することをオススメする。
2.セリア/仕掛け巻シート(Mサイズ 100円)
使用後の投げやサビキ仕掛けをクルクルと巻き付けるだけで再利用を可能にするアイテム。ハリスがへたっていたり傷がついているならお役御免で良いが、一瞬だけ使用しただけの仕掛けを捨てるのはもったいないので、再利用してコストダウンしたいところ。素材がEVA樹脂なので水に強く、またもとの板紙パッケージに戻すより針を刺して固定できるので取り出しがスムーズになる。
全長が長い仕掛けは糸癖を予防するため縦巻きに。自作の針+ハリス仕掛けなども事前に作り置きできる。注意点は海水で使用した針は非常に錆びやすいので、一度真水で洗って仕掛け巻シートに戻す必要がある。節約しても次回使用する時に針が錆びていたら、釣れる魚も逃してしまう。
3.ダイソー/釣り用活かしバケツ(500円)
蓋のない一般的な水汲みバケツと違い、細かい網目状の蓋が付いたバケツ。これが非常に便利で、本来の用途である手洗いや釣り場の清掃だけでなく、現地で釣れた小魚をエアレーションなしで生かしておくこともできるのだ。