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 ただの水汲みバケツでも生かすことは可能だが、汲んだ海水の溶存酸素量が減ると当然小魚は死んでしまうため、海水を定期的に交換する必要がある。蓋のおかげで魚をバケツに入れたまま排水&給水ができるので移し替える手間がかからない。またロープが付いているので、活かしバケツをそのまま海に放り込んで勝手に海水を循環させることもできる(波が荒い時はロープが切れる恐れがあるので注意)。

 難点はバケツの容量が大きいため、海水を満タンに入れてしまうと引き上げが困難であることだ。ロープや紐につながる金具が劣化した状態では、満タンの海水を引き上げると、ロープが破断して回収不可能になることがある。入れる水量は7割程度に留めるほうが無難だ。

4.ダイソー/ソフトワイヤー(100円)

ソフトワイヤー

 生活雑貨のカテゴリーからしれっと釣りへ移籍したアイテム。

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 変化自在なのでハンガー役や長細い物を結束する用途はもちろんだが、釣りでは手すりに施す簡易的な竿立てとしても活用できる。釣り場の手すりにくるっと一周させて捻じってV字にすればできあがり。

横風が吹く時は特に必要不可欠

 急な風で竿が倒れて穂先が折れるのを100円(2本入りだから1つあたり50円)で回避できる。

受けの形は自由に調整できる

 全長50cmあるので、ほとんどの釣り場で対応可能だ。ちなみに私が釣り場で苦手な音ランキング1位はロッドの破断音、2位は仕掛けの高切れ音、3位はロッドが手すりを滑ってコンクリに打ち付けられる痛々しい音だ……。

 また釣り場で持ち主をひたすら待ち続けるソフトワイヤーも見かけるので、撤収時の回収はお忘れなく。

5.ダイソー/フィッシングプライヤ―(500円)

フィッシングプライヤ―

 名の通り釣り用途に特化した多機能プライヤー。リング外し、釣り針外し、ガン玉潰し、ラインカッターまでが一般的なフィッシングプライヤーが備え持つ機能だが、そこにウロコ落とし、釣り針外し(魚が飲み込んだ針を外せる)、定規、多機能ナイフ……なんと“7つ道具”では収まらない釣り人の“8つ道具”が一式セットに(定規は4cmなので使いどころは分からないが)。

 初めて見つけた時はやけに厳重な包装がされていると思ったが、付随するナイフがその理由だった。

タチウオやウツボなど歯が鋭利な魚は要注意

 ラインカッターは太目のPEライン5号もサクッとカットできる精密さで、刃のかみ合わせもズレがないのでリング交換もスムーズに行える。痒いところに手が届く機能としては、釣り針外しで、魚の口内上顎に針がかりして固くてなかなか外れないときに便利だ。

 ウロコ落としとナイフは大型魚向けではないが、例えばマアジでの使い道だと下記3つの処理工程を行うことができる。

(1)締める(目のやや右上に刺す)
(2)血抜き(左右どちらかのエラをカットするだけでOK)
​(3)ウロコ落とし

大きなアジほど暴れると身焼けするので、血抜きできない場合は神経締めをしよう

 釣り人によって使いどころは分かれるだろうが、基本的な機能を備えて500円は破格である。