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9.ダイソー/PEライン(0.6号、0.8号、1号、1.5号 各300円)

今年ついにPEラインが発売された

 PEラインとは、ポリエチレン繊維を編み込んで作られた紐のようなライン。

 ナイロンラインと比べて伸びが少ないため感度がよく、魚のアタリが取りやすい。また、しなやかなのでルアーや仕掛けの飛距離が圧倒的に向上する。強度も高いのでルアーゲームや投げ釣りで主に使われている。

 これまで釣具店では、どれだけ安くても150m巻きで1000円強していたものが、ダイソーから100m巻きで300円の感動価格で販売された。

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10m毎に5色マーキングされている

 メリットは前述した点で釣果に直接関わるほど釣りが快適になるが、デメリットも存在する。

(1)根ズレに弱い(海底の障害物や陸上のコンクリートに擦れると強度が著しく落ちる)
(2)ナイロンラインに比べて高価(ここはダイソー価格でカバーできている)
(3)PEライン直結では扱いづらいので、リーダーラインを結ぶ必要がある(ナイロンラインかフロロカーボンラインを1mほど結ぶ)
(4)100m巻きなので、遠投する釣りでは巻き量が少ない(釣具店に売られているPEラインは150~200mが主流)

 確かにPEラインが300円で購入できることは驚きだが、上記のデメリットも踏まえて購入する必要がある。

 それでもオススメする理由は、堤防のちょい投げ釣りやカワハギ釣り(それぞれ0.8号推奨)などでPEラインを用いると、感度から得られる情報が多く釣果が飛躍的に上がるからだ。まだ使ったことがない方は一度使ってみて欲しい。

10.ダイソー/釣り入門ハンドブック(100円)

手のひらサイズでコンパクト

 最後はダイソーから釣り入門者向けのハンドブック。自ら釣り人の育成に貢献するアイテムを販売している。昨年オープンしたダイソーの派生ブランド「Standard Products」に次ぐ、釣り事業展開の布石なのかと勘ぐってしまう(大袈裟)。

 ハンドブックの内容は、私も連載している釣り雑誌「磯・投げ情報」を発行する株式会社メディアボーイが出版した書籍をベースに編集・制作をしているので本格的になっている。

 釣り方の紹介はもちろんのこと、ルアーや仕掛けの使い方、糸の結び方、釣り場のマナー、近海で釣れる毒魚の取り扱いまですべて一冊にまとまっているので、釣り場に持参すれば素早く答えを得ることができる。

釣具屋はもっと凄いぞ

 今回は100円ショップの釣具を紹介したが、釣具の専門店には何時間でも滞在できるほどアイテムが揃っている。釣り物が大きくなったり、より難易度が上がると、コスパの良さだけでは獲りきれない状況にも遭遇する。

 釣りの知識が豊富な店員さんにサポートを受けながら品定めをすることも重要なので、それぞれの良さを理解して釣具を購入しよう!

写真=ぬこまた釣査団(大西)