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「この道はいったい何?」
航空写真で見た道を、私の軽自動車で進む。道はまっすぐに、上り坂をグングン上っていく。するといきなり、目の前にロータリーが現れた。
ロータリーがあることは当然知っていたが、つい「なんで?」と言葉が出た。何度も写真では見ていたはずなのに、実際に目の当たりにすると、驚きを禁じ得ない。
ロータリーの中央には1本の木が生えていて、ロータリーには直進する道路と、左折する道路がある。直進したい気持ちを抑えて、左折してみた。1つずつ疑問を潰しておくためだ。
こちらも舗装されているが、100mも走らないうちに行き止まりになってしまった。行き止まりはUターンしやすいように若干広くなっていたが、ここはロータリーではなかったというわけだ。
「この道はいったい何?」
疑問を潰そうと思ったのに、逆に疑問が増えてしまった。
ロータリーの進入口に戻り、直進する。道路は真っ直ぐだが、途中から勾配がさらにきつくなった。勾配をアプリで計測すると、20%程度。100m進むと20m高くなる計算だ。現在の法令で新たに道路を造るには、勾配の上限は12%とされており、20%は急坂というより激坂と呼ぶレベルだろう。
1つ目のロータリーから300mほどで、2つ目のロータリーに到着した。
「いや、だからなぜここにロータリーが?」という疑問が頭の中を占拠する。分岐路も一切なく、1本の道が直進しているだけなのにロータリーがある。直線道路でいいはずなのに、ロータリーがあるのだ。